« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月

きびしくフルイにかけるからこそ良いモノが得られるという当たり前のこと

 「間違っていることが証明されたわけでもないのに、ニセ科学と決め付けるのは不当だ」又は「否定するなら証明を」というご意見を、ちらほらお見かけします。
 こういう文章を見て、「ああ、間違いが証明されていないのか、じゃあもしかしたら正しいのかもしれないな。一概に否定したらいけないな」と思ってしまうのは、ちょっと危ういかもしれません。

 現代社会に生活している私達は、科学が非常に有用なツールであることを実感しています。
 この有用性は、科学的に正しいモノと正しくないモノとを的確に判断し、適用・応用することによってもたらされています。
 科学的に正しいモノを活用するから、効果が期待できるし、期待したとおりに効果が得られるわけです。

 では「科学的に正しい」「科学的に正しくない」とはどういう意味なのか、そして冒頭の意見をどう捉えるべきなのか、それを今回は書いてみようと思います。

続きを読む "きびしくフルイにかけるからこそ良いモノが得られるという当たり前のこと"

| | コメント (0) | トラックバック (1)

分業のご提案,でしょうか?

 みちアキさんと言う方がお書きになった「それで結局、ニセ科学批判って効果あったんだっけ?」というエントリを拝見しました。私の以前のエントリ「ニセ科学批判」批判を見ていて,いつも疑問に思う事の方に別記事のトラックバックもいただいていますね。ありがとうございます。

続きを読む "分業のご提案,でしょうか?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

どこまで言うべきか,いつも迷います

 今日は小ネタです。

<事例1>
 会社の大先輩が、毎日「酸素水」を買って飲んでいました。(※1)
 「スキッとする」と表現なさっていて、別に効能は信じていないと仰っていたのですが、ある日突然「これ、科学的にはどう思う?」と聞かれました。
 私、会社でニセ科学どころか、科学の話すらしたことが一度もありませんでしたし、「酸素水」についても何もコメントしたことはなかったのですが、微妙に表情に表れていたのかもしれませんw

続きを読む "どこまで言うべきか,いつも迷います"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

一段落です(終わりじゃないけど)

 ブログを立ち上げて約二週間。
 溜め込んでいた「言いたいこと」は大体吐き出せたかな、と思います(早っ)。

 当初決めていた事が一段落したと言うだけで,別に終わりではありません。今までのような総括的,メタ的な内容だけではなく、その場その場の旬の話題を紹介する形を増やしていくつもりです。ニセ科学関連限定ですが。
 やっとトラックバックの使い方も覚えたし(遅っ)いろいろなところを見て,いろいろ考えて,書いていきたいです。

 あ,これまでのエントリで,いろいろなところでコメントくださった皆さん,ありがとうございました。自分の文章が人からどう見えるのか,とても勉強になりました。

 ぼちぼちとやっていきますので,今後ともお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自分の信じているモノにニセ科学のレッテルを貼られ,貶められていると思っている人に読んで欲しい文章

<初めに>
 このエントリを挙げるべきか迷いました。
 迷った理由は,このエントリの内容が,ブログにかけている縛りの範疇をやや逸脱しているから,そして内容の妥当性について私自身いまいち確信が持てないでいるからです。
 にも拘らず最終的にアップしようと決めたのは,現時点での私の考え方を表明しておく事は,将来にわたって私自身の行動及び指針に関するマイルストーンととしての意味を持つだろうと考えたからです。
 書いた本人がこんなことを言うのは変ですが,(^-^; 批判的な目で見ていただけると嬉しいです。

<本文>

 トップエントリで表明している通り、私はニセ科学批判の活動を支持しています。そして、ニセ科学批判者が運営しているホームページや掲示板、ブログなど を拝見するんですが、そこに時々ニセ科学側の人たちが入ってきて、ヒステリックな言動をかましていくことがあります(不穏当な表現でごめんなさい)。

 もしかしたら彼らは、我慢して、我慢して、我慢しきれなくなって爆発した状態で乗り込んでくるのかもしれません。嘆き悲しみ、やるせない気持ちを抱きながら来るのかも。
 でもハタから見ているとそういった事情は分かりませんから、ただただ取り付く島もなく感情的に叫んで去っていく、そのように写ってしまいます。

続きを読む "自分の信じているモノにニセ科学のレッテルを貼られ,貶められていると思っている人に読んで欲しい文章"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

水面だけを見ていると氷山の大きさを見誤るかもしれない、ということ

 会社で、時々プレゼンを実施します。社内プレゼンなので、気楽なもんですけど(^-^;
 資料はパワーポイントで作成するのですが、10分のプレゼンだったら、10〜20枚の資料になります。データをじっくり示すような内容ではないので、枚数をやや多めにして、リズミカルに発表します。
 で、それとは別に、同程度の枚数、「ウラ資料」を用意します。これは正規の発表では全く表には出てきませんが、質問があったときなどに、更に詳細を説明したり、派生した話をするために使うためのものです。

続きを読む "水面だけを見ていると氷山の大きさを見誤るかもしれない、ということ"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ニセ科学に騙されない為に(まとめ的な)

 世の中には様々な商品が溢れていますが,ニセ科学に基づくモノも少なくありません。マイナスイオン,ナントカ還元水,ナンチャラ活性水,ウンタラブレスレット,ホメオパシー・・・

 ニセ科学批判がされているモノについては、それに基づいて判断すればまあ安心できるのですが、世の中の全ての商品に判定が下せるわけもなく、「批判から漏れているが怪しいモノ」も沢山あります。

 そういうモノを、科学的な知識に依らずして怪しいと判断できる基準を「ニセ科学に騙されないために」というカテゴリで挙げてきたのですが、既に出たものも含めて、まとめ直してみたいと思います。
 このエントリの目的は「こういう項目をチェックしていけば、怪しいものは大体振るい落とせるかな、という基準を一覧で示す」ことです。私は消費者の立場ですので、商品に対しての判断、という事になります。

続きを読む "ニセ科学に騙されない為に(まとめ的な)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「ニセ科学批判」批判を見ていて,いつも疑問に思う事(2/14追記あり)

 私の趣味の一つは、テーブルトークRPG(以下T-RPG)です。

 RPG(ロール・プレイング・ゲーム)はなじみの言葉だと思いますが、コンピュータやゲーム機で一人で遊ぶのではなく、複数の人間が集まって、みんなでわいわい言いながら遊ぶテーブルゲーム形式のRPGを特に「T-RPG」と表現します。
 みんなでゲームを一緒に楽しめること、人同士のやり取りなので、行動の自由度が高いこと(「じゃあ、このカベを崩して進入するよ」「ええー?」)が、普通のRPGにはない魅力です。

続きを読む "「ニセ科学批判」批判を見ていて,いつも疑問に思う事(2/14追記あり)"

| | コメント (10) | トラックバック (1)

夢を見ている間は幸せなのかも知れませんが

日本テレビのバンキシャで、円天のニュースが流されていました。
 勉強会か何かの場面だったと思います。
「(年率100%の配当などがついたら)誰も働く必要がなくなる。いったい誰がモノをを生み出すのか」といった要旨の記者(おそらく身分は隠していただろうと思います)の突っ込みに、「ロボットがモノを生み出すようになる」と答えていました。
 大笑いした後、ちょっと悲しくなりました。映像の中でその答えを聞いていた周りの参加者たちは、誰一人笑っていなかったのです。集団の中にいると、ここまで分からなくなってしまうものなのですね。

 私たちの常識や想像力は、現実社会の中にしっかりとアンカーされていてこそ機能するものなのだ、という事を、改めて強く感じました。くわばらくわばら。アンカー先を間違えないようにしないと。

 多分、まだ覚めていない方もいらっしゃるのではないかと思います。二次被害を防ぐことが重要ですね。

 番組を見ていて,「認知的不協和」と言うキーワードが頭をよぎりました。これはニセ科学を信じる心にも繋がってくる要素だと思いますので,ちょっとご紹介しておきたいと思います。

続きを読む "夢を見ている間は幸せなのかも知れませんが"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ニセ科学ツアー_マイナスイオン

 昔々、私がまだ高校生だったころ、みんなでカラオケに行ったとき、友人Aが歌っていたのですが。

「雨上がりのぉ~木立の中ぁ~キラキラァイオンがぁ~あふれてぇ~」(歌詞うろ覚えですスミマセン。「キラキライオン」は確かだと思います)

 聞いていた友人Bと二人で大笑い(友人Aはキョトンとしていましたが)。

二人「ギャヒハハ(←笑い声)イオン?、イオンて!なんやそれ!(←エセ関西弁)」
私 「ああー、きっとあれだよ、カミナリが落ちるとオゾンが発生するじゃん。きっとオゾンとイオン、間違えたんじゃね?」
友人B「森でカミナリって、それ山火事じゃん!つーか、歌の歌詞でオゾンって、ありえねー」
私 「んー、じゃあ酸性雨とか?」
友人B「酸性雨がキラキラ!!」
二人「ギャヒハハ(←笑い声ですよ)」

 ・・・今書いていても赤面ものですが(^-^; まあ未成年(当時)の会話なので大目に見てください。
 当時の私達は負の大気イオンとか、レナード効果とか聞いたこともなかった(結局学校では習いませんでした)ので、水溶液中の陽イオン、陰イオンだけが念頭にありました。結果的に私達の会話は的外れだったのですが、自分達の知識の中で妥当な解釈を試みたところは、ほんのちびっとだけエラいぞ、自分。でもオゾンはないっしょ。

 今にして思うと、あの歌の「イオン」は、マイナスイオンのことだったんでしょうねえ。歌になるくらいだから、ある程度広まっていた頃なんでしょうけれど、私達は知りませんでした。

 閑話休題。

 ニセ科学ツアー第四弾。本日のお題は「マイナスイオン」です。

続きを読む "ニセ科学ツアー_マイナスイオン"

| | コメント (15) | トラックバック (0)

善意には覚悟がいる,ということ

 ニセ科学は,その情報の発信元と言える人,会社,場所が見つかる事も多いのですが,それが一般に浸透していく際には,善意の人による口コミが大きな役割を果たしているように感じます。特に民間医療や美容の場合は。
 ですが,この口コミは,伝える方も,受け取る方も,注意が必要です。

続きを読む "善意には覚悟がいる,ということ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

高校の教科書を読み返したりとか,しています

 ブログの"Sponsored Link"を見たら,過去のいくつかのエントリで,なんか面白い事になっていますね。エントリの内容からキーワードを適当にピックアップして関連するリンクを持ってきてるんでしょうか。
 ・・・ネガティブキャンペーンみたいになってるんですけど,いいのかなあ。

 さて。

 知らない内に世間に溢れていて、意味も分からないまま、いつの間にか違和感がなくなり、そのまま普通に使い続けている言葉って、結構ありますよね。
 マイナスイオン、ナノイーイオン、クラスターイオン・・・・イオンばっかりかw いやいや、波動とか、活性とか、ナノコロイドとか、科学では厳密な定義づけをされて用いられている言葉が、別の、もうちょっとあいまいな意味に置き換えられて使われているものとかもありそうです。
 あるいは、プラチナとか、チタンとか、希少ではあっても馴染み深いはずの物質が、思いも依らない役割を与えられていたり。
 ええー、チタンって、そんな効果があったの?
 ええー、プラチナって、そんな効果があったの?
 ええー、トルマリンって、そんな効果があったの?
 ええー、ゲルマニウムって(ry

続きを読む "高校の教科書を読み返したりとか,しています"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

体験談ってお店のサクラみたいなもんです

 新聞広告や、雑誌の広告を見ていて目につくのが、「体験談」です。大体こんな感じでしょうか。

「最近、Aさんが突然綺麗になったんです。お肌の張りとツヤが全然違うし、心なしか目の輝きまで以前とは違います。気になって訪ねてみたところ、『最近○○を飲み始めたの』といって、勧められました。
 私は最初、半信半疑でした。というのも、以前同じような商品を試して、全く効果が無かったんです。今回の○○も、多分似たようなものだろう、個人差もあるし、Aさんにはたまたま合ったんだろうと、ダメで元々という気分でした。
 最初の一週間ほどは特に効果も見られず、ああ、やっぱりかと思っていたところ、二週間目から急に変わり始めてビックリ! お化粧のノリが全然違いますし、指で触ると、まるで指に吸い付くようにモチモチの感触に変わっています。生まれたての赤ちゃんの肌みたいです。
 気がつくとなんと、以前から気になって仕方が無かったシミまで薄くなってきているではありませんか!
 今ではスッピンで外出することもしばしば。友達からは会うたびに「最近綺麗になったね」「どんな化粧品使ってるの」と言われます。
 Aさんの目が輝いて見えた理由、今なら私にも分かります。自分に自信が持てるって、こういうことなんですね。○○、もう手放せません」(※1)

続きを読む "体験談ってお店のサクラみたいなもんです"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ニセ科学ツアー_水商売

 表現がくどいのは仕様ですw 毎度長くてスミマセン。

 前回の「水からの伝言」に続く,ニセ科学ツアー第三弾。水つながりで行ってみましょう。今回のお題は「水商売」
 っと,apjさんのところをいつも見ていると,この言葉が誤解されるものだって言うのを忘れてしまいます(^-^;
 この場合の「水商売」は,綺麗なお姉さんの夜のご職業,の事ではなくて,水(主に飲料水)に関連して行われている商売全般をさした言葉です。
 「水からの伝言」も広い意味では水商売の一種ですが、ここでは水そのものから利益をゲットしているもの,中でも「磁化水」又は「活性水」と称されているものについて,ご紹介していきましょう。

続きを読む "ニセ科学ツアー_水商売"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

肩書きはあまり気にしないのが吉です

 健康食品の広告や、どこぞのお昼の番組などで、よく見かけるのが医学博士の○○さんです。
 その他いろいろな商品にナントカ博士は出てきますし、どこそこの研究所で試験しました、的な記述も見つかります。これらの情報を載せるのは、そうした方が商品に対する信頼感を向上できるからでしょう。

 ところでこういった肩書き、必要以上に信用する必要はないかもしれません。

続きを読む "肩書きはあまり気にしないのが吉です"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「学会発表」とか「特許出願中」とか

 昔から雑誌の広告だとか,TVコマーシャルだとかで,特許出願中!とか言うのを見て,「おお,すげぇ,最新の技術とか,使ってんだなあ」って,思っていました。

 実は,え,別にすごい事でもないの?って知ったのは,つい最近の事(^-^;

続きを読む "「学会発表」とか「特許出願中」とか"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ニセ科学ツアー_水からの伝言

 ちょっと長いエントリが続きます(^-^;

 今回は「水からの伝言」について取り上げたいと思います。
 簡単に紹介すると「水にありがとうと(良い)言葉をかけると綺麗な結晶が出来,ばかやろうと(悪い)言葉をかけると汚い結晶ができる」というもの。皆さんが一度は目にした事があるであろう,雪の結晶の事です。
 結晶の写真を集めた写真集が発売されていて,売れているようです。

 数年前,この本が道徳の授業でしばしば利用されていること(「だから綺麗な言葉を使いましょうね」みたいな指導?)が問題になり,ニセ科学としての批判が活発になりました。

 「道徳?じゃあ,科学とは関係ないんじゃないの?なんでニセ科学として批判するの?」と思われる方もいるかも知れません。その辺の事も含めて,紹介していきたいと思います。

 なお,言葉と雪の結晶だけじゃなくて,次のような事も言っているみたいです。
1.綺麗な言葉をかけると,ご飯が腐らない。
2.水が浄化できる。
3.クラシックを聴かせると綺麗な結晶になり,ヘビメタを聴かせると汚い結晶になる。

続きを読む "ニセ科学ツアー_水からの伝言"

| | コメント (0) | トラックバック (2)

ニセ科学ツアー_血液型性格判断

 私の実感で言うと,世の中にある情報にどの順番で触れて行くかは,その人の考えを左右する重要なファクターだと思います。
 内容を完全に理解し,判断できる人は,新しい情報に触れる度に現在の考え方を柔軟に変更するので,どんな順番で学ぼうが,最終的には同じ結論にたどり着く事が出来るでしょう。
 でも,普通の人は,一つの情報を仕入れ,考え方を持った時点で,次の情報に触れる際に,それをフィルターとして使用してしまいます。「先入観」と言うヤツですね。私も,もし最初にニセ科学に接触していたらと思うと,ちょっと怖いです。
 ニセ科学の情報に触れる際には,まず最初に,科学の基本知識に則った考え方のツールを手に入れた上で,それをアンカーにして眺めて行くのが良いと思います。

 と言う事で,「ニセ科学ツアー」として,こういう順番で見ていくと理解しやすい,と言うのを挙げていってみようと思います。
 今回は「血液型性格判断」について。

続きを読む "ニセ科学ツアー_血液型性格判断"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »