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ニセ科学に騙されない為に(まとめ的な)

 世の中には様々な商品が溢れていますが,ニセ科学に基づくモノも少なくありません。マイナスイオン,ナントカ還元水,ナンチャラ活性水,ウンタラブレスレット,ホメオパシー・・・

 ニセ科学批判がされているモノについては、それに基づいて判断すればまあ安心できるのですが、世の中の全ての商品に判定が下せるわけもなく、「批判から漏れているが怪しいモノ」も沢山あります。

 そういうモノを、科学的な知識に依らずして怪しいと判断できる基準を「ニセ科学に騙されないために」というカテゴリで挙げてきたのですが、既に出たものも含めて、まとめ直してみたいと思います。
 このエントリの目的は「こういう項目をチェックしていけば、怪しいものは大体振るい落とせるかな、という基準を一覧で示す」ことです。私は消費者の立場ですので、商品に対しての判断、という事になります。

1.販売形態
 「特商法(特定商取引きに関する法律)」という法律があります。これは一部の特殊な販売形態をとるビジネスに対して特別の規制を設けているものです。対象となる販売形態には以下のものがあります。
(1)訪問販売
(2)通信販売
(3)電話勧誘
(4)連鎖販売取引(いわゆるマルチ)
(5)その他

 項目を見ただけである程度想像がつきますが、通常の店頭販売では発生しないような問題が起こりうる販売形態のため、特別に(厳しく)規制されていると考えて良さそうです。
 もちろん、これらの販売形態をとること自体は違法ではありません。だからまっとうな商売をなさっておられる方も大勢いらっしゃると思います。しかし、いかがわしい商売をやろうと思ったときに都合の良い販売形態でもあるわけです(だから問題になりやすいわけですね)。
 販売者がこれらの販売形態をとっている時点で、消費者の側としては心のハードルを上げてしまって構わないと思います(※1)。

2.体験談
 別エントリで既に書きましたけど、体験談は商品の優秀さの証明には全くなりません。中にどんな良いことが書かれていたとしても、気にする必要はありません。(※2)

3.肩書きや権威
 これも別エントリで挙げました。○○博士や××教授が出てきて、言葉だけでなにやら説明しているのは、全て無視してしまっていいです。
 誰でも聞いたことがある有名な大学名であっても、無視してください。誰でも知っている有名な博士でも、無視してください(ノーベル賞とか、関係ないです)。本当に重要なことをしゃべっていたとしても、それは他のツテからでも調べられるはずです。
 効果がデータで示されていて、データの右下くらいにすごく小さな文字で(△△研究所調べ)とか書いてあるくらいなら、まあ信用できると思います。(※3)

4,特許,実用新案,学会発表
 これも,こちらのエントリで言及済み。これらも,効果を保障してくれるものではありません。

5.効能が明確で具体的、限定的か
 健康に良い、アトピーも治る、ダイエットに効果あり,汚れが落ちる、カビが生えない、食事が美味しくなる、悪臭が消える・・・・
 いくらなんでもこれを全部まとめて効能として謳っている商品なんてない・・・なんてこともありませんw。改めて書き出してみるとビックリしますね。でも本当です。
 あまりに都合の良すぎる効能を謳っているものに対してはハードルを上げましょう。本当に素晴らしいものであれば、上げたハードルを易々と乗り越えるだけの根拠をしっかり示せるはずですから。

6.副作用(注意点)
 すごい効果があるものは、すごい副作用があると思っておけばまず間違いありません。
 素晴らしい効果を謳っているのに副作用がかかれていない,あるいは使用上の注意事項も無いお手軽商品は、副作用を隠しているか、効果がないかのどちらかです。(※4)

7.口コミ(善意の第三者)
 口コミはひとまずお断りしましょう。(※5)
 体験談と同じ理由です。あと、連鎖販売取引(マルチ)は口コミに近い感じで広まるっぽいです。

 私が気をつけているのは大体これくらいでしょうか。
 これらの項目の一つあるいは複数に当てはまる商品は、注意深く接しておいて損はないと思います。

 私がここで挙げたような事は先方も重々承知でして、警戒心を抱かせないために様々にカムフラージュしたりしています。
 ただ、本質はそうそう隠しとおせるものでもないし、勧誘行為に対する法的な縛りもありますから、基本に忠実に、注意深く見ていればなんとか見破れるのではないかと思います。
 基本的な軸足は「買ったら良くなるかもしれないが、買わなかったからといって悪くなるわけではない」です。(※6)

 ああ、そうそう、一つ大事な項目を忘れていました。

8.新しいモノに、安易に手を出さない。

 

<注釈>
※1
 誠実に商売されている方たちには申し訳ない言い方だなと思います。しかし消費者には区別をするための手段や仕組みが用意されていないのが現実ですから、その種の販売形態を選択した時点で前提とするべきハンデであると考えていただきたいです。

 通信販売などは私も良く利用します。もちろん、問題はありません。こういったものを利用する時の消費者側の心構えとして「欲しいものを決め、予算を決め、購入を決断した上で探す」というやり方が最も良いのかな、と思います。偶然見つけたものに手を出したり、もうちょっと、もうちょっとと予算を引き上げるようなことは、努めてしないように心がけています。
 通信販売以外の形態はそもそも受動的にならざるを得ませんから、一旦お断りして、良く調べて、欲しければ改めてアプローチする、といったやり方を取ります(パンフレットや名刺を受け取っておいて、調べます)。
 まあ、相手もプロですからw、なんとかその場で契約を取りつけようとします。「今だけ」とか「割引」とか「大変なことになる」とかいった言葉は、絶対に無視です。

※2
 そうは言っても、気になるんですよねえw
 見ちゃうとダメなので、私は最近は体験談を読まないようにしています。全く興味のない商品の場合は、勉強のために読みますが、ちょっとでも興味がある場合は、避けた方が無難です。読まなくても、商品選びには全く支障ありませんし。

※3
 データのトレーサビリティを確保する上では、これはむしろ必要な情報なんです。ポイントはそれをハク付けに使っているとみなせるかどうか、ですね。

※4
 企業の地道な努力によって、安全な暮らしが営めるようになった私達はつい忘れがちですけど、便利なものは危険なものでもあるわけです。車、電気、ガス、水、様々な電化製品・・・・

※5
 善意の人って、断ると怒り出すことがあるから厄介ですよねえ。その後の関係がギスギスしたり・・・まあ高額なものでないなら、お付き合いで購入、という選択肢もアリかもしれませんが、怪しい商品はしばしば怪しい商売や怪しい集団と結びついていることがあります。
 そういう雰囲気を感じたら、きっぱりお断りする勇気を持つことも重要だと思います。

※6
 美容や健康などは、年々衰えを実感していると、この抑制が利かなくなっちゃうわけですね。広告のような劇的な効果がホントにあるなら、数年出遅れたってすぐに取り戻せる・・・とは思えないところが悩ましい(^-^;

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