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徒党を組んでいないから、炎上する

 ニセ科学に対して、「よってたかって」「つるんで」「徒党を組んで」攻撃するな、というご意見をしばしば拝見します。当ブログのコメント欄でも同様の意見をいただいて既に反論したのですが,エントリとしても挙げておきます。
 つるんでいないから批判が集中するんだ,というお話。

 「つるむな」と言っている人の目に映っているのって、多分こんな風景なのかな、と思います。

「こらこら、キミ達やめないか、どんな理由かは知らないが、そんな大人数で一人の人間を寄ってたかって」
「んああ? 知らねえようるせえな。大人数じゃねえ1対1だ。隣で襟首つかんでるやつ?全然知らねえ赤の他人だよ。やめさせたいならあいつに言えば? オレぁやめねえけど。1対1だから(藁)」

 なるほど、こういう風に見えているなら,憤慨する気持ちは分かりますw

 でもね。

 一人をとり囲んでフルボッコにしていたら、周りの人の目にどう見えるか、なんて、誰にでも分かりますよ。
 だからフルボッコにするときは気付かれないように路地裏に引きずり(ry
 じゃなくて、えーと。
 もし本当につるんでいるんなら、人目につかないような手段は他にいくらでもあるでしょ?
 メールアドレスを公開しているなら大量の批判メールを一斉に送りつけるだとか、URLをあちこちにばら撒いてヘンなのを呼び寄せるだとか、匿名掲示板で誹謗を書き連ねるだとか、直接コメントする以外のもっと効果的で、もっと陰湿で、もっと目立たない方法。

 にも関わらず、公開された場所で、固定したハンドル又は本名で,正面から、内容に向き合った形で批判していることの意味を、もうちょっと汲み取るべきではないかと思うわけです。
 多くの人に批判的な思いを抱かせる文章に対しては、自然に多くの批判が集中します(※1)。
 つるんでいないからこそ、炎上(に見える事態)が発生する。

 炎上のような状態になるのは(第三者に与える印象が)良くない、というのは分かりますが、そんな時に「つるむな」「徒党を組むな」と言うのは、なんの解決にも結びつきません(※2)。
 目に見える炎上さえ抑制できればいいんならむしろ「つるめ」「徒党を組め」「そして路地裏でやれ」と言うべき。

 でも,そもそもそういった形式的なところに目を奪われずに、もうちっと批判の内容を見て,その正否に言及して欲しいなあ、と思います。(※3)

<注釈>
※1
 特にツッコミどころの多い文章に対しては,一人の批判ではなかなかカバーしきれなくて,いろいろな人がいろいろな角度から批判している面があります。そしてそれはむしろ必要なコトだと私は思います。

※2
 批判されている側に理があると感じるなら,「つるむな」と言う前に対抗意見を書き込んでくれれば,一対多のやりとりにならずに済むんですが,そういった展開はあまり見たことがないですね。

※3
 もちろん見た目炎上にならないに越したことはないですが,批判は必要です。適切な批判が寄せられ,かつ「よってたかって」に見えない良い方法,何かあるのかなあ(多分個別にはいろいろ工夫されているのでしょうけれど)。

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「ニセ科学批判」批判について」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
>批判されている側に理があると感じるなら,「つるむな」と言う前に対抗意見を書き込んでくれれば,一対多のやりとりにならずに済むんですが,そういった展開はあまり見たことがないですね

同感です。
「つるむな!」の一言だけでは無く、「みんな、分かっていない御様子。代わりにボクが、説明してあげよう!」と名乗り出たほうが、格好良い。
それはまさに、悲劇の姫を救うために、白馬に乗って現れた騎士の姿。

ただし、説得力の有る対抗意見を述べるのは、それなりの労力を必要とします。
目の前に在る議論に深い関心を抱かず、双方の主張を正しく把握する努力を怠っていると、「ボクの力では、駄目でしたorz。退却します!」と成ってしまう。残された姫さまも、唖然です。

考えてみまするに、しんどい騎士を目指すよりも、「ああ、あの孤立無援の姫が、可哀想!どんなにか、御辛いことでしょう!」と、舞台の端で嘆く脇役のほうが、楽な立場のようです…(-_-;フゥ~。

投稿: TAKA | 2009年6月 8日 (月) 23時25分

 TAKAさんこんにちは。コメントありがとうございます。

 うぷぷ、かわいそうなお姫様の姿がリアルに想像できてしまいましたw 現状はこんな感じですね。

「待て待て待てぇぃ、姫にヤイバを向ける不届きものっ!」
「ああっ騎士さま!」
「この下郎め,キサマのその剣の構え方はなんだ!ろくに流派も学んでおらん自己流であることが一目瞭然。その上,目を覆わんばかりのみすぼらしい格好!全くもって下賎なやからよ」
「あの、騎士さま?」
「キサマのような痴れ者が、騎士の称号を受けし我が声を耳にすることすら分を超える所業と知れ!まったく,身の程をわきまえないヤツって,ほんとウザいよね。あーヤダヤダ。ではさらばだ」
「騎士さま・・・」

 結局カレらが、ニセ科学批判(における主要な論点)に対する賛成/反対、以外の部分でナニかを主張なさっているように見えるんですよねえ。
 その主張の内容は「ギャラリーからどう見えるかをもっと意識した方が良い」に尽きると思っているんですが、ちがうかな。いまいち確信がありません(^-^;

 なぜ確信がないかと言うと、ホントに主張がこれだけならあんな殺伐としたやり取りにならなくてもいいと思うからで、どうもそれ以外のモノを含んでいるようにも見えます。
 じゃあ他に何が含まれているのか、そしてそれを突き詰めて考えることにどれほどの意味、意義があるのか、そこがうまく伝わってこないです。

投稿: ハブハン | 2009年6月 9日 (火) 21時05分

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