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2009年9月

代替医療と近代以前の医療を区別する一線はない

 現代医療はもちろん、完璧なモノではありません。

 ヒトの願いを突き詰めていくと最終的には不老不死に繋がりますから、そもそも完璧な医療など実現できないモノなのかもしれませんが、もっと卑近なレベルで考えても、医療には錯誤が含まれ得ます。今有効だと思っている治療法が実は全然有効でなかったり、ただの迷信として切り捨てた民間療法が実はとても有用なモノだったり。

 「現代医療は完璧だ」などと主張するヒトはほとんどいないでしょうし、私はひとりも見たことがありませんし、私自身も主張しません。
 でも、「現代医療は代替医療などと比較して、有効だと見なされている治療法が実際に有効である可能性が高い。また、今後更にその有効性を増していける可能性が高い」ということは、強く主張しておきたいと思います。

 現代医療も間違う可能性はある。代替医療も間違う可能性はある。でもその確率には差があります。その差は、現代医療と代替医療を区別する一線によってもたらされています。
 一方で、代替医療と近代以前の医療とを区別する一線はない、そんなお話です。

 なお,当エントリ内の用語の使い方は,前回のエントリに準じます。

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善意と正しさとは無関係

 アタリマエの総論をどこまで書いておくべきか、多少迷いもあるんですが、まあ一度は明確にしておいた方が良いだろうと思って書きます。
 今日のお題は善意と正しさの関係についてです(それらは全く無関係ということ)。

 代替医療を例に話を進めます。一番身近だと思うので。でも、普遍的に成り立つお話です。
 このエントリ内では「現代医療」及び「代替医療」という用語を、以下のような意味合いで用います。

現代医療:正規の医療行為として認められているもの
代替医療:正規の医療行為として認められていないが治療目的で利用されるもの

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ウミガメのスープ

水平思考推理ゲーム、というモノがあります。単行本形式で発売されていますが、それなりに人気があるのか、シリーズ化されており、同様の趣向の本が他にもイロイロ発売されています。

 やり方を簡単に説明すると、一人が出題者になり、他の人たちが解答者となって定められた答えを見つける、というモノです(※1)。
 出題の実例を見てみましょう。おそらくは最も有名な問題の一つであり,シリーズ一冊目の表題でもある「ウミガメのスープ」です。

 男がレストランに入り,メニューから「ウミガメのスープ」を頼んだ。それを一口食べた彼は,レストランを飛び出し,持っていた拳銃で自殺してしまった。

 どうでしょう。訳わかんないですよね。それぞれの文章に、何のつながりもないように思えます。
 でも実際には男の行動には合理的な理由があり、背後には万人が(多分)了解可能なストーリーが隠されています。それを見つけ出す、と言うのが解答者の目的になります。

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