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なんでこんな「見解」になるのか考えてみた

 K2シロップ不投与の問題で、ホメオパスの助産師が提訴されたコト、そしてそれがマスコミで報道されたコトから、ホメオパシーの界隈がにわかに慌ただしさを増しています。

 この事件、及びマスコミの関連記事に対して、様々なホメオパス、ホメオパシー団体が「見解」を出していますが、内容はだいたい以下のような感じかな。

1.ホメオパシーはK2シロップの代わりにはならない。そんな処方はそもそも正しいホメオパシーのやり方ではない。
2.医療を拒否することが害につながっているのであって、ホメオパシーを処方していたことが害になったわけではない。ホメオパシーは医療の頑なな拒否を推奨していない。
3.この記事の内容が正しいとは限らない。
4.ホメオパシー叩きのためのでっち上げだ。

 さて、もし私が(あくまで非難をかわす方向で)「見解」を考えるとしたら、こうなります。

「最も適切な治療を受けていたとしても、治らなかったり、死亡したりするヒトはいます。不適切な治療を受けて回復するヒトもいます。ひとつの死亡事例、ひとつの回復事例は、治療の適切性に対するなんの証拠にもなりません。個別の事例をもってホメオパシーを批判することは不当です」

 でもこれ、ホメオパシー側のヒトは言えません。今までさんざん「ひとつの回復事例」をもってホメオパシーの効果を喧伝し、「ひとつの死亡事例」をもって医療を貶めてきたんですから(※1)。

 「ひとつの事例」を統計の中に落としこむことが出来ないホメオパシーは、記事に書かれている事例に対しても、原因(責任)を追求せずにはいられません(※2)。でもホメオパシーのせいには出来ない。
 「ホメオパシーのせいで悪くなったように見えるかも知れないけれど、これこれこんな他の原因があるんですよー」ってやるしか無いんでしょうね。

 ここでぜひ、ホメオパシーを利用なさっているかたたちには、

「悪い結果になってもホメオパシーの他に原因があるかも知れないってことか ・・・ん? じゃあ、同じ理屈を当てはめれば、良い結果になったとしてもホメオパシーの他に原因があるかも知れないってことじゃね?」

なあんて、考えていただけると・・・・ムリですかねえ(^-^;

<注釈>
※1
 ここで、「ヒトツじゃない! タクサンだ!」と、ホンキで言い出すヒトがいそうでチョト怖い。
 1件だろうと1000件だろうと、それから何かを言えるわけではなくて、「じゃあ全体は何件なのか」「ホメオパシーを利用しなかったら何件になるのか」「医療を利用したら何件になるのか」などといった情報もあわせて考えないといけませんね。

※2
 今までの刷り込みがあるから、このニーズは多分クライアントの方から強く出てくるんじゃないかと思います。

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