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ホメオパシーが現在抱えている問題点のまとめ(になってるといいなあ)

 こりすのつぶやきさまのエントリ「真実ってなんだ 」を拝見しながら色々書いてたら、またまた長くなっちった。(´・ω・`)

 以前のエントリが長くなったのは単に突っ込みドコロが多かったからですが、今回は、ホメオパシーに関する最近の報道で初めて情報に触れたヒトが引っかかりそうなポイントを含んでいて、ちょっと詳細に説明したほうがいいのかな、って思ったからです。過去のエントリの内容ともかぶるけど、まあ、半分マトメのつもりで。

 なお、以下のエントリではホメオパシーに対し「非医療」という表現を使っています。
 ホメオパシーはよく「代替医療」「代替療法」と表現されるのですが、「効果があることがまだ検証されてはいないけれど、何かしら効果があっても不思議ではないモノ」と区別する意図で、「非医療」という表現にしました。

ホメオパシーの助産師さんのとこで生まれた赤ちゃんが死んじゃった事件、今裁判中。
ネットは炎上~~~新聞もホメオパシー叩きになってます。
ちゃんとシロップを与えていたら死ななかっただろうという話だったんだろうケド、
問題はホメオパシーは効かない、危険だ、という事になってしまってます。

 「『K2シロップを与えなかったら死んじゃった』から、ホメオパシーは効かないんだ」と言っているわけではなくて、「ホメオパシーは効かない」は、この事件よりもはるか以前から指摘されていることだったりします。「代替医療のトリック」を読むと、そのあたりの経緯が書かれていますし、ネットでもいろいろ紹介されています(※1)。今回の事件を発端に言われるようになった、わけではないんです。

 じゃあ今回の事件に限定した場合、今明らかになっている範囲で、なにが問題視されているのかと言えば、以下のようなコトです。

(1)
 K2レメディなるモノが存在し、販売され、あたかもK2シロップと同様の効果があるかのように吹聴されていること。あるいは少なくともそう信じ、利用しているホメオパスがいること
(2)
 そのホメオパスが助産師であり、ホメオパスとして、では無く、助産師としての業務にホメオパシーを取り込んでいること。
(3)
 医師の関知しないところで、助産師が独自にK2シロップを投与しないという診断をくだし、実際に投与しなかったこと。
(4)
 シロップを与えなかったにも関わらず、母子手帳には「シロップ投与」と虚偽の記載をしていたこと
(5)
 これらの行為が、乳幼児である本人はもちろんのこと、その保護者である親御さんにもリスクの説明が無いまま実行されていたこと
(6)
 各ホメオパシー団体が認定する、あるいは少なくとも組織に所属しているホメオパスがおこなった上記の行為について、監視し、検証し、必要に応じて是正する仕組み(自浄能力)を持っていないように見えること。そして実際にそのような動きがまったく見られないこと。

 助産師としての問題、ホメオパス(ホメオパシー)としての問題がそれぞれありますが、ホメオパシーに絞るなら、(1)、(2)および(6)が該当しますね。

 ホメオパシー擁護の意見として「いいじゃん、本人が好きでやってる分には自己責任でしょ」みたいなモノがときどきあります。ですが今回の事例では、ホメオパシーが第三者に対して危害を与えうることが実例として示されました。自己責任では済まされない問題をはらんでいる、ということです。

 んで、当のホメオパシー団体(の一部)からは、「そんなん、それをやらかした個人・特定の団体の問題じゃん。うちらの知ったことじゃないよ」的なコメントも出されています。
 これは要するに、こういう意味になるかと思います。

 「私たちは団体を作ったり、認定制度を設けたりしているけれど、それらにホメオパスの質や行動を統制する機能はありません。ホメオパス又はホメオパス以外のヒトが『ホメオパシー』と称して、自分たちから見てなんの意味もないコトをやったり、時には有害なコトや違法行為をやっちゃうことに対して、なんの抑止力も持ってはいません。私たちは『ホメオパシー』というブランドの品質維持ができていませんし、するつもりもありません」(※2)

 ホメオパスの逸脱行為を監視し、抑制し、検証し、是正し、他のホメオパスに展開するための仕組みや能力、あるいは意思を、ホメオパシーの団体や個々のホメオパスが持ち合わせていない、ということについては、この事件がきっかけになって今後問題視されていくことになるかも知れません(少なくともホメオパシー側のこれまでの対応を見る限りでは、そうなっていくでしょう)。

でも本来、ホメオパシーの助産師さんを選んだ段階で、たとえ説明を受けてもK2シロップは
しなかったろうし(だってホメオパシーの人からの説明だし)、普通ホメオパシーをやるという事は、
現代医療で過度な薬品を取るくらいならもともと可能性は低いのだから、
最悪のケース(この場合死亡も含め)になっても現代医療は受けたくないって
意思表示だったと思うけど・・・

 これは人が亡くなっているケースに対して、推測で言うにはあまりに重たい内容のような・・・
 とりあえず、今回の事例とは無関係な一般論として、「助産師がK2シロップの代わりにレメディを与える行為」に対する私の見解を書いておきます。

 もし、「K2レメディは金輪際シロップの代わりにはなりえない。K2レメディを与えることは何もしないのと同じこと。1/2000の確率で死亡する可能性があります」という説明がなされ、かつ保護者が十全に理解したうえで、なおホメオパシーを希望した、という経緯があるなら、最終的に保護者の責任が問われることになるかもしれません(その場合、医療ネグレクトの問題として扱われるでしょう)。

 一方、助産師の側に以下のような行為があったとしたら、それは批判・非難の対象になると考えます(保護者の意思や選択とはまったく無関係に、です)

(1) ホメオパシーに効果があるかのように偽る行為
(2) 医療の副作用を過大に煽り立てる行為
(3) ビタミンK不足のリスクはない、あるいは微小であると誤認させる行為
(4) 本人又は保護者に無断で医療の代わりにホメオパシーを適用する行為
(5) 定められた責任と権限の範囲を越えた(診断を含む)医療行為
(6) 母子手帳をはじめとする記録類に虚偽を記載する行為

 で、上でも書いたとおり、いくつかの行為は実際に行われていたことが明らかになっています。

逆に、現代医療を受ける人は、過度な薬品を受けてでも、万に一つの最悪のケースには
なりたくない、と思って受けてるんだろうと思うけど(そんな事ないかな)。

 これは多分ヒトによって違うのでしょうけれど、医療を選択する人間の一人として私の考えを書いておきます。

 私に「死にたくない」という思い、死の可能性を下げるために、医療を選択している、と言う面はあります。
 それに加えて、病気や怪我を速やかに回復する手段、病気や怪我の際にQOL(生活の質)を保つ手段、ひいては健康を保つ手段として、ほとんどのケースで(あるいは全てのケースで)医療はホメオパシーなどの非医療と比較して優れた手段である、と考えています(これはたぶん、非医療を選択しているほとんどのヒトの感覚に反する見解でしょうけれど)。

 医療さえ受けていれば決して間違いはない、安心だ、という意味ではありません。
 医療は間違えます。たとえ間違いが無くてもなお、限界があります。医療を選択したにも関わらず治らないこと、死に至ること、副作用、医療過誤、悪徳な医者、能力の低い医者、「過度な薬品を受け」ること、直せない病気、原因不明の症状・・・などなど。
 今後医療がどんなに進歩しても、誤謬や限界は常にあります。あたりまえ。
 そういったこともひっくるめてトータルで、医療は非医療に(圧倒的に)勝ります。だから私は、医療を選択します。
 ってか、こと病気や怪我を治す、健康になる、と言う目的に限定して考えるなら、医療と非医療を天秤にかけてどちらかを選択する、というコト自体がナンセンスです。
 えーと、そうですね、おなかが空いてたまらないときに、食事をとろうか、それともテレビのグルメ番組を見ようか悩む、ってのと同じくらいナンセンスかな。

 じゃあ、非医療にはナニも利点はないのか、と言えば、ありうると思います。それは「気休め」です。
 って言っちゃうと否定のニュアンスを帯びてしまいがちですが、私は気休めはとっても大事なことだと思います。通常の医療で気休めも同時に得られればそれに越したことはないですけど、医療では気休めを得られない人にとって、非医療が気休めになるのであれば、存在価値はあると言えます。
 健康の問題を解決するために医療をきちんと選択した上で、気持ちの問題を解決するために非医療を(上乗せで)利用する、というのは充分ありなんじゃないかな。

 ホメオパシーなどを選択するひと達は、「ホメオパシーには現代医療にない優れた点がある」と考えておられるだろうと思います。
 「病気や怪我を治す、健康を保つ、という以外の目的に限れば、人によっては」というマクラことばがきちんと明確にされているのであれば、それは個人の見解として尊重できるモノになるかも知れません(※3)。

最近は万に一つの最悪のケースにならないために、少しづつ薬品を取りすぎてるような、
あまりにも副作用を軽視しすぎてるような気がしないでもないけど。
抗がん剤とか癌の有効性より他の臓器への副作用の方が大きいように。

 有効性と副作用のどちらが大きいかは、選択する患者本人がどう考えるかによって変わってきそうですね。QOLを重要視する人は、抗がん剤が余命を10倍に伸ばしてくれるとしても、嘔吐感や倦怠感などの副作用の方を「より大きい」と判断するかもしれません。

 「死(死なないこと)」のみを絶対的な基準にしてしまうと、患者本人から見て「副作用の方が大きい」治療を押し付けられることはありうるし、実際、過去にはあったのではないかと想像します。
 それを防ぎ、本人が副作用をシッカリ勘案した上で治療を選択できる、という意味で、私は近年実施されているインフォームドコンセントやセカンドオピニオンの仕組みを評価し、支持しています。これ、「副作用を軽視」しない姿勢、って言えないかな。

 敢えて断言しますが、副作用のない治療はありません。副作用がないなら、それは治療ではありません。
 副作用の無いモノを選択するのは、副作用の重視でも、副作用の軽視でもなく、単に治療の放棄です(後述しますが、治療の放棄自体は、本人の選択の問題です)。

ホメオパシーはその効果も叩かれてるんだけど、病院離れの責任も問われてる。
これは絶対あるかも~。ホメオパシーをするにあたり、クスリとか完全に拒否する人は多い。

 言い回しだけの問題かも知れませんが、一部のホメオパシー団体およびホメオパスに問われているのは、「病院離れの責任」ではありません。

 私は高度な医療を享受できる社会を望んでいます。そして私以外の人たちにも、同じニーズを持ち続け、それを社会的に維持するための負担を引き受けて欲しいと願っています。そうじゃないとそのシステム自体が衰退しちゃうので。
 でも私の個人的な願いとは別に、医療を受けるか受けないかは、最終的に本人の選択です。だれが責任を問われるコトでもありません。

 じゃあいったいナニが問われているのかと言えば「ホメオパシーにあたかも医療と同様の効果、あるいは医療と同等以上の効果があるようなコトを言いふらし、人を惑わせていることの責任」です。
 もちろん、ダレがそんなことをしているかは、事例によって異なりますし、ホメオパシーにかかわるヒト全員がそんなことをしている訳ではないでしょう。でも世の中にはホメオパシーに医療効果があると信じているヒトがいて、そのような誤解を与える振る舞いをしたヒト・団体がいます。

 もしもホメオパシーが、医療に足りない部分、先ほども言ったように「心の問題」に対応することのみを目的として「宣伝」され、利用され、そこからの逸脱がしっかり抑制されるのであれば、批判の対象にはならないと思います。でも、個人の選択を捻じ曲げるような形で偏った情報を提供しているようなコトがあれば、そこは批判されます。・・・まあ、山口の事件に限って言うなら「偏った情報提供」さえ無かったわけで、論外ですけど。

ホメオパシーを保険適用しているイギリスで、今年議会の委員会が、科学的根拠がないと、
「国民健康保険による財政支出をやめるべき」と勧告。けれど朝日新聞によれば7月26日、
英国政府は、ホメオパシー療法への公的補助を続けると発表したそう。
英国政府は「ホメオパシーに医療上の効果」に関しては触れず、勧告に従わなかったのは
「患者の選択の自由は、妨げられないから」という事だった。
患者の選択の自由を重んじるところは日本と対極的。
日本はちょっと違う事をするとすぐ虐待だカルトだってなって・・・極端なんよね。

 んー、日本でも今のところ、ホメオパシーの販売が制限されたり、禁止されたり、と言うことはありません。薬事法や食品衛生法による制限はあるんだけど、それはホメオパシーに限ったハナシじゃないし、別に選択の自由が軽んじられてはいないような。
 そして、人と違うコトしてるから言われてるんでもありません。日本にムラ社会的な、異端を嫌う性質が無いとは言わないけれど、今回の問題はちょっと違うと思います。
 「虐待だ」と言われる可能性があるとしたら、それは医療ネグレクトがあった場合、「カルトだ」と言われる可能性があるとしたら、それは組織又はコミュニティの態様・行動に社会的な問題があった場合、じゃないかな。・・・えと、カルトはともかく、医療ネグレクトを「選択の自由」とは言わないよね(^-^;

 医療ネグレクトの事例はネット上でも紹介されています。 

NATROMの日記さま。
 「ホメオパシーと医療ネグレクト」 

kikulogさま
 「ホメオパシーによる児童虐待の件[最初に追記あり]

 海外の事例。
 忘却からの帰還さま
 「自分の生後9か月の娘を死なせたホメオパシー医

 ホメオパシー団体のコンテンツの中にも事例が見られます。 

The Japan Royal Academy of Homoeopathy, UKの体験談紹介ページ。 

電話をかわってコンコンと言われてしまい、なにかへんな宗教でもしているかのような言われ方でした。結局、「薬を飲ませます」と言わなければ収集つかない状況でしたので、学校側には、「今から薬をもらいに言って飲ませます。」といい、謝罪し、電話をきりました。

 医療ネグレクトにも色々なレベルがありますが、腎臓を患っている子供への投薬拒否などは(本当に起こったのであれば)かなり重大な結果に繋がる恐れのあるモノで、「虐待」という評価が下されてもおかしくないかな。

 「カルト」については、少なくとも私は現時点でホメオパシーのコミュニティに対しそのような評価はしておりませんが、今回の事件や報道を巡るやり取りの中で、そういう評価につながっていきそうな要素はいくつか散見されます。
 たとえば、報道が不当なモノであること、「ホメオパシー叩き」であることを強調したりとか。
 自らの無謬性を強調したりとか。
 外向けの発言と内向きの発言で言ってることがまったく違ったりとか・・・っと、これは講演会を聴講したかた達の感想などを拝見しての推測ですが。

 ホメオパスやクライアントに対し情報を遮断し囲い込むような行動がさらに目立つようになったり、批判に対して訴訟を濫発するようなコトが起こったら、私も現在の認識を改めていくかも知れません。

 ホメオパシーに対する批判・非難は、私が見る限りその根拠が明らかなものが大半ですが、根拠が示されていなかったり、対象すら明確でない場合も往々にしてあります。
 もしほんとうに「ちょっと違うことをした」だけで「虐待だ」とか「カルトだ」とか言われるのであれば、それは明らかに不当ですから、そういったモノは反論・批判していけばよいのではないでしょうか。
 対象・根拠を明確にして。

苦手なホメオパシーでもこの助産師さんを応援してたのは、やっぱこの人のおかげで幸せなお産を
した人や赤ちゃんがまわりにいること。この事件で、それらも全て否定されちゃいそうで…。
ここで幸せなお産をした人達も傷ついてるだろうと思うと・・・
(今ではホメやってるって言うと狂信者と言われかねない、というか、言われる・・・)

 ヒドイことを言う人がいるものですね。「ホメオパシーをやっているから」というだけの理由で他人のことを狂信者呼ばわりする人がいたら、私は非難します。
 一方で、一部のホメオパシー側の組織としての言動や対応が、そのような人たちの行動を助長している面があります。
 ホメオパシーをたしなんでおられる方は、ホメオパシーの団体やホメオパスが「代替医療」を名乗ったり、科学的に効果が確かめられているかのように謳ったり、医療不信をあおるような言動をとったり、インフルエンザ予防レメディや、K2レメディやマラリア予防のレメディを販売したりしていたら、「偏見を助長することをするな」と、強く訴えたほうがよいと思います。

 また、知人や親類から変な目で見られちゃうのも辛いものです。
 あらかじめ「ホメオパシーがお医者さんやクスリの代わりになるなんて思わない。気分をラクにするための、神社のお守りだとか、占いだとか、ちょっとしたおまじないみたいなモノ。ホメオパシー団体やホメオパスの中には荒唐無稽なことを平気で言ったり、広めたりするヒトがいて迷惑している」くらいのことを言っておくとよいかも知れません。
 ・・・そういうコト、本当は団体が率先して広報していくべきなんですけどね。

でもやっぱ出産の「専門家」としてホメオパシーに偏ることなく助言しなかったって事で(あるいは怠った。
それが要望であろうと人のために良かれとした事であろうと)やっぱ責任は追及されるかも・・・

 山口のケースは違いますが、クライアントからの要求に応えた結果だとしても、内容によっては責任を追及されるケースはあるでしょう。
 だれにせよ他人の命を危険にさらす行為は罪を問われる可能性がありますが、専門家が自らの業務範囲で、当然払うべき注意を払わずにそのような状態を引き起こした場合は、より強く罪が問われることになります。
 以下は想像になりますが、K2シロップの代わりにレメディを与えたら重大な結果をもたらすかも知れない、というコトは、一般人はいざ知らず、助産師であれば十分予見しうること、と看做されるのではないでしょうか。

今回、報道ってけして両者に平等じゃないってひさびさ思い出された事件だったし、
じゃあ「真実ってなんだ」ってなると「自分で見る」しかないし、それだと真実って自分で決めるってこと
なのかなあ~だって真実って見る人によって変わるもの。なんて思ったりして。
いきつくところは正義ってなんだ、正義ってあるのかって事になるのかなあ。
そういう意味でもこの事件の行方を追っていきたいワタシでした。

 つ「これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学」マイケル・サンデル
 って、私もまだ読み始めたばかりですが(^-^;  著者の大学での講義の様子がNHKで放送されていて、そちらは何回か見ました。
 そこで私が感じたことは、正義は自由や権利、その他もろもろの概念と同じく、時代によって変遷するものであり、また同時に複数の主張が並存するものなんだ、というコトです。
 時代によって、立場によって変わるから、正義が無い、というコトにはなりませんし、正義とは何か、を追求し続けることが無意味、というコトにもなりません。それは多分、大切なことです。
 ただ、先人たちの思索や議論、論争を学ぶことなしに、ひとつの事件の経過だけを追っても、なにかしらの見解にたどり着くのは難しいのかな、と思います。
 とは言え、「誤った情報・不確かな情報の流布によって赤ちゃんが犠牲になることをよしとしない社会を目指すこと」は、なるべく多くのヒトにとっての共通の正義であって欲しいな。

 軽い気持ちで、それこそオマジナイの延長線上でホメオパシーを楽しんでいるヒトたち、ちょっとでも足しになったらめっけもん、くらいには思っているけれど、病気や怪我になったら迷わず医療を利用するヒトたちが、世の中ではきっと大半だろうと思います。
 そういう、カジュアルに利用しているヒトたちこそ、ホメオパシーによって医療ネグレクトのような重大な問題が起こっていることに対しては厳しい目を向けてもらいたいな。だって、自分がなんの気なしに使っているものが、別の場所でコドモを死に追いやってるかも知れないなんて、考えただけでゾッとしない?

<注釈>
※1
 一通り紹介しようかとも思いましたが、Sukeptic's Wikiで網羅されているかと思います。
 ホメオパシーの項目

※2
 もっと砕いて言えば「ホメオパス」を名乗る人物がいたときにそれが本物であること、彼らの対応が適切であることの保証が無い、というコトです。
 もし医療で同じ状態になったら、大問題になるところです。

※3
 社会に広めたりせず、個人の信条として扱う限りは、実行する自由も尊重される、と思います。

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コメント

ざんねん!
まとまっていませんね
あなた自身使ってみないと、使う人の理由を明確にできませんね
なぜやってみてから言わないんでしょう?
やってみれば、悪いものは悪いところが指摘できます
虎穴に入らずんば虎児を得ず
百聞は一見にしかず
ネットならではの情報戦・・・
あなたの臨床データをください
わたしの臨床データは、ただの砂糖玉ではない、ということ
砂糖玉ひとつで、歯茎がしみるのが治ります・・・なぜでしょうか?
現代の科学でも解明できないことはいろいろあります
血液型と性格診断も非科学的ですが、大企業ともなると人事でこうよする場合もあります
やはり、そこには何かあるんでしょうね

投稿: ホメオス | 2010年9月 6日 (月) 00時47分

トラックバックありがとうございました。ホメのコメントは攻撃的なものが多く、そうじゃない事に妙に感謝してしまいました(笑)私はホメオパシーもやってないし子供も失ってないので軽率な意見になりがちですが、なんとかわかってきたように思います。特に自己責任は「助産院は安心?」を読んで知らなかった事がかなり多かったです。医療については、医学的に認められても効かない、副作用が強いのばかり目がつき少々医療不信です。私はアトピーですがステロイドは効かなく、シールを貼るだけの気休めが驚くほどにおさまるもんで、医学的に証明される事にあまり左右されませんが、一般的には医学的に効果がある=治る、という受け取り方をされると思います。風邪でもまだ検査もせずにすぐ抗生物質を出す病院もあるし、まずは気休めで薬なしで治せるならそれに勝るものはないです。医療不信と言ってもやっぱり内臓であるとか化膿するとかひどい感染症や外科的な事はやはり医学に頼らざるを得ないのは当然です。でもいくら医療不信でもセカンドオピニオンだなんだって、なかなか簡単じゃないですね。特に重篤な病気じゃない場合。どれだけ医療不信でもやはり信頼して医師にかかりますから。病院だって重篤じゃないと説明しない事がほとんどですし。今回の事はホメオパシーも医学も両極端、親たちも何も考えないで病院に簡単にかかったりホメやったりしてる。予防接種にしてもK2にしても専門家とか言う人がいろんな意見を言って、そんな中で医学的に素人の親たちが考えていかなきゃいけない難しさを感じました。それでああいう記事になったんですが・・・もっと医学も気休めも手を取り合ってできないんだろうか(って私は今そうしてるんですけど)。ホメでネグレクトに感じる事は身近にもあるので最後の文章などは是非読んでもらいたいですね(近くで見てるだけで辛いです)。

投稿: こりす | 2010年9月 6日 (月) 17時56分

 ホメオスさん、こんにちは。

>ざんねん!
>まとまっていませんね

 えー、そうですか。ざんねん。
 まだまだ修行不足ですね。いつかホメオスさんに「まあまあまとまっていますね」とホメていただけるようにがんばります。

 ところで、長文のお返事も書いたのですけど、他のかたからいただいた大切なコメントを埋もれさせてしまっては申し訳ないので、載せるのはやめておきます。

 もしご希望があれば、エントリとして挙げますが、まあ、アリキタリのことしか書いてないので、わざわざ挙げるまでもないかな(^-^;

投稿: ハブハン | 2010年9月 6日 (月) 22時28分

こりすさん、こんにちは。

 私のちょ〜長文をご覧いただけて、またコメントまでいただけて、とってもうれしいです(^-^)

>私はアトピーですがステロイドは効かなく、シールを貼るだけの気休めが驚くほどにおさまる

 これは残念ながら、よくあることだろうと思います。医薬品は平均で見ると効果があると言えるんですけど、その効き目は人によって差があって、ある人には劇的に効きますし、ある人には全く効かない、ということが起こります。根本的な治療法がないと言われるアトピーなどでは、そういったことがさらに多いのではないでしょうか。

 世の中には数多くの治療・医薬品が存在していますから、すべてが効く人はいないだろうし、逆にすべてが効かない人もいないだろうと思います。でも、自分が効いてほしいと思っている病気、しかも慢性的な病気で効かなかったりすると、やっぱりつらいですよね。

>まずは気休めで薬なしで治せるならそれに勝るものはないです。

 この点は実は、私、反対じゃないんです。病院は様々な症状をお持ちのかたが集まる場所ですから、そこでの感染リスクはゼロではないし、もっと即物的なことを言えば、国民健康保険は、健康な人(医療コストのかからない人)が、病気の人(コストのかかる人)を支える仕組みですから、あまりに軽微な病気でみんながお医者さんにかかるようになると、制度自体を圧迫してしまいます。
 私自身、軽い風邪などは寝て治すことが多いです。

 ただ、病気が重いか軽いかの判断は、専門知識がないとやっぱり間違える可能性は高くなりますから、病気の間は注意深く見守っておき、容態の急変に対して迅速に対応できればいいかな、と思ってます。

>ホメでネグレクトに感じる事は身近にもあるので最後の文章などは是非読んでもらいたいですね(近くで見てるだけで辛いです)。

 ありがとうございます。
 代替医療に対する評価、現在の医療体制に対する評価などでは、なかなか完全に意見を一致させるのはむずかしいかと思いますが、「子供を犠牲にしてほしくない」という点に関しては、こりすさんをはじめ、多くの方にご賛同をいただけるだろうと思っていますし、今後もそういう社会であり続けることを願っています。

投稿: ハブハン | 2010年9月 6日 (月) 22時35分

問題点にこれも追加してください。
http://anlyznews.blogspot.com/2010/09/blog-post_07.html

投稿: uncorrelated | 2010年9月 7日 (火) 06時58分

uncorrelatedさん、こんにちは。

 御返事遅くなってしまいました(^-^; 泊りがけで出張だったので。

 ホメオパシーは、結局のところ「ヒトが心を込めれば、効く」というトコロしか落しどころがないような気がします。
 「希釈」も「振蘯」も、自然界で普通にありえることですもんねえ。

 リンク先のような指摘に対して、ホメオパシーはしばしば、振蘯の重要性を強調しますが、ミクロな水分子の運動を考えれば、マクロな「振蘯」にどれほどの意味があるのかと小一時間(ry
 でも心に帰着させてしまうと、オマジナイとの差別化は計れないので、こういった「リクツ」の部分は、譲れない一線なんでしょうねえ。

投稿: ハブハン | 2010年9月10日 (金) 22時30分

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