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「電解水」がよくわからない。

 「激落ちくん」(メラミンスポンジ)使ってるヒト、手をあげてー。
 はーい (゜ω゜)ノ

 毎日使うコップや食器は、そのつど洗っているつもりでも茶渋や水垢がだんだん溜まってきたりして、キッチリ汚れを落としたい時にお世話になっています。
 むかしは塩素系漂白剤なんかも使ってたんですけど、お手軽だし残留もあまり気にしなくていいので、最近はもっぱらメラミンスポンジ。

 これ、スポンジ状なので、触った感じはやーらかくて、これでちゃんと落ちんのかな? みたいに最初は思うんですけど、実は硬い樹脂で出来ていて、それで削り落とすようにキレイにしてくれるんですよね。
 原理的にはクレンザーとかと同じですが、この硬さが絶妙で、水垢が落ちる程度には硬くて、ガラスや陶磁器を傷つけるほどには硬くない。
 逆に言うと、プラスチックなどに使うのはクレンザーと同様の注意が必要ですけど、水回りではひじょーに便利に使えるヤツです。

 んで、今日はメラミンスポンジのおハナシではなくて(^-^;
 こないだ、なにげにアマゾンを見てたら、「水の激落ちくん」なるものを見つけました。
 商品説明を読んでみると・・・

●除菌もOK!水のイオンで汚れを落とす!
●洗剤ではなく、水を独自の方法で電気分解したアルカリ電解水、無色無臭のクリーナー
●洗剤を使いたくない所、冷蔵庫の中や電子レンジ、赤ちゃんのおもちゃなどのお掃除と除菌に良い商品

「レック 水の激落ちくん S-375」は、除菌と消臭ができるアルカリ電解水100%の住居用洗剤です。水拭きでは落とせない汚れをアルカリイオンが包みこんで浮かせて落とします。界面活性剤を使用していないので、手にやさしく排水も汚しません。ニオイの元となる汚れや雑菌を取り除くので、除菌・消臭効果もあります。

 んんん?

 えーと、よく分かりませんでした。「水のイオン」?「独自の方法で電気分解}?「洗剤ではない」?「界面活性剤を使用していないので、手にやさしく排水も汚さない」?

 成分は「水酸化ナトリウム」と書いてあります。
 うーん、水酸化ナトリウム水溶液、なら、製品としてはわかるんだけど、そうすると説明文の中で理解できるのは「界面活性剤を使用していない」の部分だけになってしまいます。

でもこんな表記もあって、

水酸化ナトリウム0.18%(※1)
※本品のアルカリ性を水酸化ナトリウムで換算した値です。

水酸化ナトリウムではない、って言ってるようにも見えます。やっぱりよく分かんない。

 そもそも「電解水」って言葉の意味を、私がうまく理解していないような気がします。物質が水に溶解して酸性、塩基性(アルカリ性)を示す(ものがある)、ってのは分かるんだけど・・・改めて調べてみました。

<「電解液」ってなあに?>
wikiも見てみたけど、

電解水(でんかいすい、Electrolyzed water)とは、食塩などの電解質を添加し電気分解することで得られた物質を混合した水である。陰極側からはアルカリ性を示すアルカリイオン水が作られる。電極の陽極側からは塩素を含んだ酸性を示す酸性電解水が作られ、特徴によりさまざまな種類がある。殺菌効果の高いオゾンを含むオゾン水を水道水から作る技術もある[1]。

うーん、ちょっとわかりづらいなあ。

 他の説明も・・・

強酸性電解水とは?
無塩タイプ電解水とは?

 ・・・orz わかんないよう。
 いや、分かんないというか、これって、ごくごくフツーの電気分解(=電解)?
 ただ単に、酸性又は塩基性の水溶液を作るときに、手段として電気の力を借りている、ようにしか理解できません。
 出来上がったものとしての「電解水」って、普通の水溶液となにが違うんでしょう?
 もちろん、電気分解によってしか得られない(または電気分解によって最も効率的に得られる)ものとかもあるんでしょうけれど、でも「成分=水酸化ナトリウム」って書かれているんですよねえ・・・

 分かんないトコまとめ。

(1)
 普通の水とは異なる意味での「水のイオン」ってコトバが何を指しているのかがわからない(※2)。
(2)
 電気分解で「独自の方法」ってのがわからない。方法が独自だったとして、その独自性が製品の性能にどのような良い影響を与えているのかが分からない(※3)。
(3)
 「洗剤ではないので」と書きつつ「住居用洗剤です」って書いてあるのが分からない(※4)。
(4)
 ぶっちゃけ最終生成物としての「電解水」が、同様の物質を含む「水溶液」とは異なるどんな優位性を持っているのか、分からない(※5)

 繰り返しますけど、「水酸化ナトリウム水溶液」だったら、洗剤として効果があるのは分かるんだけど。

 私が「電解水」というモノを良くわかっていないからこんな疑問を感じちゃうのかも知れないと思って、なんか参考になる本がないかと検索してみたら・・・いや、あの、コレは(^-^; 
 なんだかすっごく、いつもの雰囲気ですねえw(※6)

 なんかいい本知ってるヒト、紹介プリーズっ!
 ・・・ただしブルーバックスレベルの分りやすさ&正確さで、かつ、「電気分解」についてではなく、「電解水」独自の意味と有用性について書かれた・・・って、注文多すぎ(^-^;

<注釈>
※1
 重量パーセントかな?
 だとするとpHでだいたい・・・11くらい。 実際に使ったら、けっこう効果はありそうですね。

※2
 水酸化物イオン、金属イオン、塩化物イオン、などなど、水溶液中に含まれる物質のイオン、という意味なら分かるんですけど、それを「水のイオン」とはあんまり言わない気がします。

※3
 製造時のコストや、不純物・副生物など、もしくは製造時の環境負荷、などの点で「独自の方法」が意味を持つ場合はもちろんあるんだろうと思います。

※4
 多分「洗剤」=「界面活性剤」という意味で「洗剤ではない」って書いているんだろうな、と思います。界面活性剤を主成分としない洗浄剤・清掃剤をあらわす、いいコトバが無いんでしょうねえ。

※5
 注釈3と同じで、製法としての優位性はある場合もあるだろうと思います。

※6
 もちろん電解水自体は、いろいろな物質の水溶液、という意味では有用でありえて、検索結果の中には、ちゃんとしてるっぽい(ただし専門書っぽい)本もいくつかあるんですけど・・・

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コメント

その「水の激落ちくん」は、化学的には九分九厘、水酸化ナトリウム水溶液ですね。霊的には知りませんけれども。
「独自の方法」は、食塩水を電気分解するのに、今どき、あまり使われない隔膜式の雑な電解を行っているので、純度が低いのだと思います。

「手にやさしく」なんてありません。昔は、「苛性」ソーダと呼んでいたくらいですから、タンパク質を解かし、常用していると指紋が無くなります。スプレーで使う場合は、ゴッグルをしていないと、目に入ると視力を失う恐れがあります。
「排水も汚しません。」という以前に、排水できません。他の自治体でも同様ですが、東京都の下水の排水基準は、pH9.0未満です。
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/osigoto/kisei/3kijyun.htm#kijun
pH11.3の水溶液は、下水処理場に負荷をかける以前に、配管を腐食させる原因にもなります。

「水酸化ナトリウムで換算」せざるを得ないのだと思います。水酸化ナトリウム水溶液は、100%電離していますから、濃度を直接測定するのは困難です。どちらか片方(たぶん簡単なOH-)の濃度だけ測定して、換算したのでしょう。普通に、純度の高い水酸化ナトリウムを水で解かして作ったのでしたら、測定も換算も不要ですのに。

飲用の「電解水」は、通常、JIS T2004「家庭用電解水生成器」でできるpH9.5の水酸化カルシウム水溶液の事を指します。
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html
これで油脂を洗浄しようとすると、脂肪酸カルシウム(石けんカス)ができるだけで、ちっともきれいになりません。もちろん、飲みすぎると下痢しますから、「身体に良い」以前の問題です。
農業用には、そんなにコストをかけられませんから、たぶん、消石灰を直接使うのだと思います。主成分は同じですが、製造方法は違いまして、電気分解しないのが普通です。その代わり水に解かせば電解液になりますので、無理すれば「電解水」と言えなくもありません。

水酸化ナトリウム水溶液の値段ですが、苛性ソーダフレーク25kgで「市販」価格3,000円台が普通ですので、そんな低濃度のものですと、容器と流通費「だけ」と近似できます。

投稿: mimon | 2011年6月22日 (水) 02時50分

mimonさん、解説ありがとうございます。

 んー、むむ、やっぱり水酸化ナトリウム水溶液なんですかねえ。
 だとすると、水酸化ナトリウムは揮発しないから、スプレーのあと拭き取らないと残留したりするんでしょうか。それはちょっとイヤだな(^-^;

 なんでか分かんないですけど、「電解水」って聞くと、余分な物質を含んでいない「無添加」的なイメージがあるんですよね。
 健康に悪影響をおよぼすようなモノはそうそう売られたりはしないでしょうけど、完全に無害だと思って無茶な使い方をしてしまうと、思わぬ被害が出ることもありそう。
 成分表や使用上の注意をキチンと確かめておかないといけませんね。ついつい忘れがちになっちゃいますけど(^-^;

投稿: ハブハン | 2011年6月23日 (木) 22時49分

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