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基準値の◯倍

 利根川水系で、基準値を超えるホルムアルデヒドが検出された、というニュースをNHKで見ていたんですが、なんか違和感。

 なんだろう、なんだろうと思っていたら、「基準値の◯倍」という表現が使われていなかったことに気が付きました。

 この表現に意味は無いのではないか、みたいなことは時々言われますけど、使われなくなっただけで違和感を感じるっていうのは、逆に言えば今までどれだけ当たり前になっていたか、と言うことの裏返しですね(^-^;

 代わりに使われていたのは、具体的な数字ではなく、「健康には影響はない」という表現。
 全マスコミでなにか申し合わせでもあったのかと思いましたが、調べてみると出るところには出ていて(※1)、今回のは基準値の3倍だったそうです。これだったら、確かにまったく問題ないレベルかな。
 ただねえ・・・

 たぶん、無用な混乱やパニックを抑えたい、との思いから出ている工夫だろうと思います。
 でもそれなら、情報の出し方を工夫したり、基準値に対する正しい理解を促していったりするのが正道で、数字自体を伏せるというのは、なんとなく後退のように感じちゃうのでした。
 ま、口で言うのはカンタンで、実際には正しい理解なんて絵に描いたモチかも知んない。風評被害の深刻さも分かります。
 けど「知る権利」って、マスコミ自身が標榜する、マスコミの存在意義じゃないんですかねえ。


<注釈>
※1
 東京新聞の記事より引用。

 ホルムアルデヒド 利根川支流域 汚染源かhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012051990135316.html

 利根川水系から取水する首都圏の浄水場の水道水から有害物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、群馬県は十九日、千代田町の東部地域水道浄水場で国の水質基準(一リットル中〇・〇八ミリグラム)を超える〇・〇九八ミリグラムを検出し、取水を一時停止したと発表した。取水停止は、再開済みも含め千葉、埼玉、群馬の三県に拡大。埼玉県は水質調査から、群馬県高崎市付近の烏川流域に汚染源がある可能性を指摘した。 

 東部地域水道浄水場は十九日朝に取水を再開した。千葉県では北千葉浄水場(流山市)の上流約十五キロ地点で同日早朝、国基準の三倍に当たる〇・二四六ミリグラムを検出。このため同浄水場は十八日夜の取水停止後、十九日未明にいったん再開したが、再び止めている。

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