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2012年10月

リスクとベネフィット

NHK NEWS WEB
10月31日 17時30分
 
日本脳炎の予防接種を受けた子ども2人がその後死亡したことについて、厚生労働省の専門家会議は、現時点では明確な因果関係は認められないとして、接種を継続することを決めました。
日本脳炎のワクチンでは、今月、岐阜県で10歳の男の子が接種直後に意識を失い、その後死亡したほか、ことし7月にも別の子どもが接種を受けた1週間後に急性脳症で死亡しました。
31日に開かれた厚生労働省の専門家会議では、2人の子どもの死亡とワクチン接種との因果関係について議論が行われました。
岐阜県の子どもは、持病の治療のため、主治医の指示の下、一緒に飲むと死亡する危険性があるとされる2種類の薬を飲んでいたということです。
このため会議では、「薬の副作用などほかの要因で死亡した可能性が高く、因果関係は薄い」という見解をまとめ、さらに詳しく調べることになりました。
また、急性脳症で死亡した子どもについては、症状から別の感染症の疑いがあるものの因果関係を否定する明確な根拠もないとして、「接種によって急性脳症が起きたかどうか分からない」として、引き続き調査を行うことになりました。
そのうえで専門家会議は、現時点では明確な因果関係は認められないとして、接種を継続することを決めました。
会議では、現在のワクチンに切り替えられた3年前から、接種後に脳炎などの重い症状が出た事例が19例あったことも報告されましたが、いずれも現段階では明確な因果関係は認めらないとして、さらに調査することになりました。
専門家会議では、年内に改めて会議を開き検証を進めることにしています。
 
 テレビニュースでも流されていましたが、ちょっと「んー?」って思ってしまいました。
 「因果関係が認められない」ってのは、それはそうなんだろうけれど、その一言で納得する親御さんはいったいどれくらいいるでしょうか。特に、実際にお子さんをなくされたお父さん、お母さんは割り切れないんじゃないのかな。
 当面継続を決定する理由は、「因果関係が認められない」に加えて、「やめることのリスクが大きい」もあるはずですよね。
 こういうニュースを流す時は、予防接種を中断することによって、いったいどれだけの人がリスクにさらされることになるのか、それもあわせて伝えて欲しいなあ、と、思ったのでした。そういう情報がないとどうしても「利権が」「陰謀が」とか考える人、出てきちゃいそうです。

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雑感_iPS騒動

 山中伸弥教授のノーベル賞受賞の話題がかすんでしまった感があるのは、本当に残念なことです。

朝日新聞の記事より

読売新聞がおわび掲載 iPS臨床「誤報と判断」

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床応用を森口尚史(ひさし)氏(48)が行ったとする読売新聞の報道について、同社は13日付朝刊で「同氏の説明は虚偽で、一連の記事は誤報と判断した」との見解を示し、「おわび」を掲載した。また、共同通信も「言い分をうのみにした」などとする検証記事を配信した。

 各社に先駆けて報じた読売新聞はこの日の1面で、森口氏の論文の「共同執筆者」とされる大学講師が論文執筆に関与していなかったことや、研究成果について米ハーバード大の関係者らが真実性を否定していることなどを根拠に虚偽と判断したと説明。「iPS心筋移植」などと報じた11日付朝刊1面や関連記事、同日付夕刊1面などの記事に誤りがあったとした。

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繰り返すべくして、繰り返す

琴子ちゃんのお母さまのブログ、助産院は安全?の記事を拝見しました。


助産師会、全く反省の色なし。
この一言しかありません。
(中略)
いろいろな問題は解決しないまま、ただ「あれはやめたから」だけで、相手変えず。要するに、根底にある思想からの見直しが全くされていないということです。
(中略)
助産師の方たちはどうして「病院」というところへは意識が戻らないのですか? 医療はそんなにダメですか? 医療という言葉、病院というだけで、「不要な介入」という意識にしかなれませんか? こういうことに時間やお金を使うのならば、なぜ、危険な状態をいかにして察知するかのための研修や研究、そして勉強に使わないのでしょうか?
(中略)
なぜ、思想からして医療以外のものに支配されないといけないのでしょうか。
 
 「反省の色なし」とは、山口県で起きたK2シロップ不投与事件を指しています。詳細は、琴子ちゃんのお母さまの記事の各リンク先や、Skeptic's Wikiの関連ページをご覧ください。
 簡単に言うと、ホメオパシーに耽溺した助産師が、乳児にたいして有効であることがきわめて明らかになっているK2シロップを与えず、代わりに効果がないことが明らかな「K2レメディ」(※1)を投与し、結果として赤ちゃんを死なせた事件です。
 当該助産師は行動に際して親御さんには何も知らせず(※2)、母子手帳にウソの記載をして担当医師をだましていました(※3)。
 

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