続々と「隠された事実」が見つかることに、そろそろ疑問を感じてもいいのでは。
NATROMさんが突っ込みを入れていたこちらのネタが・・・かどうかは、実際に読んでいないので断定できないけれど、武田邦彦さんがタバコの害に関する本をお出しになったようです。
amazonの内容紹介を見てみると・・・
感情論に振り回されていると、真実が見えなくなることがある。「禁煙すると肺がんが増える」。これは誤植ではない。この40年でタバコを吸う人の数は2分の1に減ったのに、肺がんになる人は5倍に増えたのである。(本文より)
ってことで、主張の内容はさらに進化している模様(※1)。
<注釈>
※1
この円グラフで赤く塗ってあるところが男性の「喫煙者の肺がん」です.一見して「なるほど、タバコを吸うと肺がんになる」と思いがちですが、この研究は約10年間にわたって行われ2007年に発表されていますから、おおよそ2000年ぐらいを中心に調査されたものです。「タバコを吸うと肺がんになる」と言っている人は「喫煙している時期が20年ぐらい前」と言っていますから1980年ぐらいの喫煙率がこれと対比されます。1980年の男性の喫煙率は70%ですから、この69.2%という数字は、実は「タバコを吸っても吸わなくても肺がんは同じ」ということなのです。
8ヶ月前の記事は「吸っても吸わなくても同じ」だったのに、本の内容紹介では「禁煙すると増える」になってます。
BLOGOSの記事はネタ元とかが分からない状態で、ただポンと円グラフだけが載せられています。
一般に認識されていることとあまりにかけ離れているので、そのまま鵜呑みにする人は多くないだろうけれど、他の似たような情報とあわせ技で「やっぱりそうなんだ! しかも大学教授のお墨付きだ!」なんて思っちゃう人はいるかも(タバコ吸っている人とか、特に)。
こういうのに対するツッコミが、探せば見つかるっていうのはありがたいことですねえ。
アマゾンの書評はまっぷたつに割れててある意味象徴的。
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