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シャープの掃除機に、景表法第6条に基づく措置命令

NHK NEWS WEBより
 
 
大手電機メーカーの「シャープ」が製造、販売した、イオンを発生させる装置を組み込んだ掃除機について、消費者庁は、カタログなどにアレルギーの原因となる物質を分解、除去するなどと表示していたにもかかわらず、実際に室内で使用した場合、その性能はなかったとして、「シャープ」に景品表示法に基づいて再発防止を命じました。
命令を受けたのは、大阪市に本社がある大手電機メーカー、「シャープ」です。
消費者庁によりますと、「シャープ」は、おととし10月ごろからことし4月ごろにかけて、「プラズマクラスター」というイオンを発生させ、空気を浄化するという装置を組み込んだ掃除機について、カタログやホームページで「ダニのふん・死がいの浮遊アレル物質のタンパク質を分解・除去」、「掃除機の中も、お部屋の中も、清潔・快適」などと表示していました。
こうした表示について、消費者庁は、室内全体で、アレルギーの原因となる物質を分解・除去する性能があるかのような印象を受けるとして、研究機関に実際にこの掃除機を室内で使用した場合の実験を依頼したところ、表示のような性能はなかったということです。カタログなどでは、「1立方メートルのボックス内での実験結果」などと注釈がつけられていましたが、消費者庁は、消費者に誤解を与える表示だとして、「シャープ」に対し、景品表示法に基づき再発防止を命じました。
「シャープ」は指摘を受けた表示について、先月までに修正したということで、「今回の命令を真摯(しんし)に受け止め、すべての広告表示について法令等の指針を順守するよう再徹底するとともに、社内のチェック体制を強化し、再発防止に努めます」とコメントしています。
 
 
弊社は本日、消費者庁から、弊社が供給した電気掃除機(以下「掃除機」)に係る広告の一部が、不当景品類及び不当表示防止法(以下「景表法」)第4条第1項第1号に違反するとして、同法第6条に基づき措置命令を受けました。
対象となる掃除機をご利用頂いているお客様をはじめ、株主の皆様、お取引先様、その他関係者の皆様にご迷惑をおかけすることになりましたことを、お詫び申し上げます。
措置命令を受けるに至った原因は、弊社掃除機(対象機種: EC-AX120 / PX120 / VX220 / AX200 / PX200 / VX300 / WX300)に係る広告表現です。プラズマクラスターの効果の訴求が、掃除機の実使用において、部屋全体に同等の効果があるように消費者の皆様に誤解を与える表現になっていたことによるものです。
今般のご指摘は、弊社掃除機の性能についてのカタログ等での表示に関するものであり、プラズマクラスターの性能自体の問題ではありません。また、対象となる掃除機以外の弊社のプラズマクラスター搭載製品の性能について、問題とされているものではありません。
プラズマクラスターの効果・効能は、これまで国内外の22の第三者機関で実証頂いております。
なお、ご指摘を受けた表示については、2012年10月末までに修正済みです。
弊社は、今回の措置命令を真摯に受け止め、全ての広告表示について法令等の指針を遵守するよう再徹底すると共に、社内のチェック体制を強化し、再発防止に努めて参ります。
(以下略)
 
 SHARPのホームページで修正済みの新しい表示を確認してみました。
 
プラズマクラスタークリーンカップ:
静電気によるカップへのゴミの付着を抑えます。
 
 探した範囲では、掃除機におけるプラズマクラスターの効果に関する説明はコレだけ。明確な効果として誤解を与えずに広告できるのは、現時点で「静電気の除去」だけのようです。
 ニュースを見る限りでは、「室内全体で、アレルギーの原因となる物質を分解・除去する性能があるかのような印象を受ける」ですから、「掃除機の中も、お部屋の中も、清潔・快適」の表示の「お部屋の中も」の部分が特に問題視されたということでしょう。
 掃除機の中でなら効果があってもおかしくないような気がするし、広告の文章は今後再び見直されるかも知れませんね。
 
 さて、Interdisciplinaryさまでも取り上げられていた以下の文章を、私も取り上げてみたいと思います。
 
今般のご指摘は、弊社掃除機の性能についてのカタログ等での表示に関するものであり、プラズマクラスターの性能自体の問題ではありません。また、対象となる掃除機以外の弊社のプラズマクラスター搭載製品の性能について、問題とされているものではありません。
プラズマクラスターの効果・効能は、これまで国内外の22の第三者機関で実証頂いております。
 
 んーむむ、この文章の後に、せめて以下の点についての説明があったら、「ああ、他の製品は問題なさそう」って思えたんだけど。
 
(1)効果がないことに対し、さも効果があるようなことが書かれていた原因はなんだったのか。
(2)同じ原因が、掃除機以外の製品では存在していないのか。
 
 ・・・これ、ナノイーだとか、ピコイオンだとか、他のプラズマクラスター製品だとかに波及しそうな気がしますよね。
 例えば空気清浄機についてはkikulogで既に疑問の声が挙げられていて、
 
 
実験条件がどのくらいきちんとしているのか、よくわかりませんけど、まあここで報告されていること自体はそのとおりなのでしょう。イオンでウィルスを無力化することは可能でしょうから。
だけど、これって家庭での使用条件と全然違うではないですか。
放電でできるイオンは再結合しちゃうから、遠くには届きにくいですよね。ナノイーは「届く」が売りで、プラズマクラスターは送風機とかで遠くに飛ばそうとしています。もともと届かないのですよ。小さい箱の中なら放電によってもうもうたるタバコの煙も除去(まあ、壁とかに付着するんですけど)できることは、そこらの通販広告にも出ているとおり。問題は「効果の及ぶ範囲」じゃないのかなあ。
 
 効果・効能としてなにが想定されているのか、と言う点は今回の問題とは異なるんですけど、疑問のポイントは同じであって、結局「それ、実際のご家庭でどの程度効果があるの?」ですよね。
 
 掃除機で謳っていた効果・効能だって、ある特定の条件下では「第三者機関で実証頂いて」いたモノのはず。にもかかわらず、実際の使用条件では効果が認められなかったんですよね。つまり「プラズマクラスターの効果・効能は、これまで国内外の22の第三者機関で実証頂いております」というのが、製品の実使用上の効果の保証にはなっていなかった、というコトです。
 んで、これ他の製品でだって十分起こりうることじゃない?
 ぜひそこのところに、言明が欲しかったですよね。「消費者庁が問題にしたのは掃除機だけですよー」みたいな書き方じゃなくて、ね。
 
 SHARPさんは、そして○○イオンを製品化している各メーカーさんは、実のある再発防止策を実施していって欲しいなあ、と思います。

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