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商品はふつうなのだけど

 遅ればせながら(^-^; あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いいたします。
 
 さて、お正月は実家に帰ってのんべんだらりとしていたんですが、近所の商店街をぶらぶらしていたら、「塩まくら」を発見しました。
 節電で塩まくら、みたいなのは聞いたコトあったんですが、そのお店のPOPには「東洋医学で健康にうんたらかんたら」みたいなうたい文句が書かれていて、ちょっとんん? ってなったんで、調べてみることに。
 

 ネット通販でもふつうにいろいろなところで販売されていますね。

 「東洋医学」などとは書かれていないサイトも多いのですが、私が店頭で見たのに一番近い商品説明は、こちらのページかな。
 
東洋医学では、高血圧の人は頭寒足熱と反対の状態、つまり頭が熱く、足が寒くなっていると考えます。頭と体を結んでいる部分が首ですが、体の中では比較的細いこの部分には血管が、集中しています。ここに塩まくらを当てることで、頭部の血行が促進され、神経の働きが正常になるのです。つまり、頭寒足熱の状態から、健康な状態の頭寒足熱にしてあげることで、頭のうっ血状態が解消され、血圧が正常になり頭痛や不眠症などの症状が改善されていくのです。
 
 と、ここまでならまだしも、なんですが、このページの説明文は以下のように続いています(^-^;
 
私たちの脳はスーパーコンピューターのように毎日莫大な情報処理を行っている為、かなりの熱が脳内にこもっています。パソコンにも、車にも冷却装置(ラジエーター)は、ついています。それは、熱が溜まると壊れるからです(オーバーヒート)それと同じく私たちの脳も毎日冷却してあげないと、同様に壊れてしまいます。本来人間は、血液循環により熱を逃がすように出来ています。 しかし脳の興奮状態が毎日続くことで、背骨を通り脳へと血液が上手く循環できず、頭と体を結んでいる首の細い部分に血液が停滞して血流が悪くなり、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴りなどをひきおこす原因になっております。
 
 また脳の主成分は、“水とリポタンパク(脂質性タンパク)”です。これらは非常に熱に弱く出来ています。“夏バテ”はよく聞きますが、“冬バテ”は皆さん聞きませんよね?それだけ、熱や暑さに脳は、弱いのです。
最近では、日常の過剰のストレスを受けることにより、脳が化学反応を起こし興奮状態になり熱を発生させます。この時、脳の主成分のリポタンパク(脂質)が破壊され、症状として出るのが、「頭痛(片頭痛)」「めまい」「肩こり」「不眠・睡眠障害」「うつ」等です。
 
ちなみに脳の深部温度が40度を超えると脳の細胞は、みるみるうちに死んでいきます。(高熱での脳性麻痺もこの原理です)
そこで、脳の興奮状態を取り除く方法は?と気になりますよね。答えは簡単です。それは、「冷やす」ことなのです。私が、はじめにお話した「頭を冷やせ!」という言葉が、ここでつながってくるということです。その方法として今“塩まくら”が、注目されています。
 
なぜなら塩本来には外部の熱を吸収する作用があることに目を向け、出来上がったのが“塩まくら”なのです。
(アイスノンなどは、時間が経つとだんだん温まってきますが、塩まくらは朝まで冷却効果は続きます)
使い方は、普段使っている枕の上に置いて寝るだけで、頭部、首が塩の効果で冷やされ、血液循環がよくなり脳に溜まった過剰なうつ熱を取り除き、正常な働きに近づけていきます。これを東洋医学で言えば“頭寒足熱”ということです。
 
(中略)
 
効果は使い始めて2,3日もすれば実感できるでしょう。また塩まくらを使うことで、脳の血流が促進される為、脳細胞が活性化し、全身の老化やボケの防止にもつながります。*効能については個人差があります。
 
 なんで冷やされると血流が良くなるのかはよくわかりませんでした(^-^;
 「暖めると血流が良くなる」はよく聞くんですけど・・・
 その他の文章も真偽が分からない部分が多いです。めまいや肩こりはホントに「脳の主成分のリポタンパク(脂質)が破壊され、症状として出る」ものなんでしょうか。
 
 もしかしたら、ここに書かれていないところで「東洋医学」になにか根拠があるのかなあ、って思って「塩 東洋医学」で検索してみたのですが、最初の数ページで(・ρ゜)ゥヴォァ ってなったので、断念。
 血流の件は棚上げにして、「冷える」の方を考えてみました。
 
 冷えるって言っても、氷枕とは違って、「普通のまくらよりは冷える(ように感じる)」ってコトだろうと思います。
 これはなんか分かるような気がしますね。
 
(1)塩化ナトリウムの熱伝導率は空気より高い。
 
塩化ナトリウムの熱伝導率:1.15W/mK at 273K
空気の熱伝導率:0.0241W/mK at 273K
 
 クッションのいい普通のまくらは空気によって保温されるでしょうから、空気よりも熱伝導率の高い塩まくらはひんやり感じるでしょう。
 
(2)塩化ナトリウムの溶解は吸熱反応
 
NaCl + aq  =  NaClaq  -3.88kJ
 
 水に溶けると吸熱するってコトで、寝てる間にかいた汗やなんかで吸湿すると、熱も奪ってくれそうですね。
 各商品のまくらカバーの材質は書かれてなかったんですが、写真で見る限りではある程度の通気性はあるようです。
 
 
 と言うことで、効果の大きさは分かりませんが、普通に「ひんやりする気持ちいいまくら」としてなら、別におかしなものではなさそうですね。「東洋医学が〜」とか「血流が〜」とか、言わなきゃいいのに(※2)。
 
 
<注釈>
※1
 「船井幸雄グループ 本物研究所 販売店」だそうです。
 
※2
 もちろん、きちんと裏付けがあるなら別なんですけど、説明らしい説明は見つかりませんでした。こういう売り文句を使っていないお店もたくさんあるんですけどねえ。

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