繰り返すべくして、繰り返す

琴子ちゃんのお母さまのブログ、助産院は安全?の記事を拝見しました。


助産師会、全く反省の色なし。
この一言しかありません。
(中略)
いろいろな問題は解決しないまま、ただ「あれはやめたから」だけで、相手変えず。要するに、根底にある思想からの見直しが全くされていないということです。
(中略)
助産師の方たちはどうして「病院」というところへは意識が戻らないのですか? 医療はそんなにダメですか? 医療という言葉、病院というだけで、「不要な介入」という意識にしかなれませんか? こういうことに時間やお金を使うのならば、なぜ、危険な状態をいかにして察知するかのための研修や研究、そして勉強に使わないのでしょうか?
(中略)
なぜ、思想からして医療以外のものに支配されないといけないのでしょうか。
 
 「反省の色なし」とは、山口県で起きたK2シロップ不投与事件を指しています。詳細は、琴子ちゃんのお母さまの記事の各リンク先や、Skeptic's Wikiの関連ページをご覧ください。
 簡単に言うと、ホメオパシーに耽溺した助産師が、乳児にたいして有効であることがきわめて明らかになっているK2シロップを与えず、代わりに効果がないことが明らかな「K2レメディ」(※1)を投与し、結果として赤ちゃんを死なせた事件です。
 当該助産師は行動に際して親御さんには何も知らせず(※2)、母子手帳にウソの記載をして担当医師をだましていました(※3)。
 

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「ホメオパシーで長女死亡」助産師と母親和解 山口地裁_asahi.com

 以前こちらのエントリで取り上げた事件で和解が成立してたみたいです。

リンク: asahi.com(朝日新聞社):「ホメオパシーで長女死亡」助産師と母親和解 山口地裁 - アピタル(医療・健康).

 生後2カ月の長女が死亡したのは、ホメオパシーという民間療法をする助産師が適切な助産業務を怠ったためだとして、山口市の女性(33)が助産師を相手 取り、約5600万円の損害賠償を求めた訴訟で、助産師側が女性に和解金を支払うことで合意したことが21日、分かった。和解金は数千万円とみられる。
(中略)
 女性は、助産師が、母子手帳にあるK2シロップの投与欄に「投与した」とうその記録をしていたことや、K2シロップを投与しない場合の危険性を説明しな かったとし、「助産師の過失により長女は死亡した」と主張した。助産師側は、K2シロップの代わりに、ホメオパシーで飲み薬のように使われている特殊な砂糖玉「レメディー」を与えていたと説明していた。

 第一報から半年くらいですから、かなり早い段階で和解に至った印象。報道のタイムラグもあるのかも知れませんけど。お子さんを失った悲しみの中で裁判を行うことの心的負担を考えれば、短期間で終了したのはとにかく良かったと思います。

 もちろん、原告と被告が和解に至ったという事実は、ホメオパシーが内包する問題の解消を意味するものではありません。
 裁判に関する報道を受けて各ホメオパシー団体が公表した「見解」の中に、事件を「ホメオパシーの問題点」として捉えたモノがひとつたりとも存在しなかった、という事実は、むしろ問題の根深さをこの上なく浮き彫りにしたと言えます。
 これは例えるなら、汚職事件が発生したときに各政党が「汚職は一部の政治家、一部の政治団体の問題であり、我が党や政治の仕組みが悪いわけではありません」と表明する、みたいな状態です。

 この件について取り上げている各サイトさまの記事をまとめておきます。つっても、Skeptic's Wiki「ビタミンK不投与事件」の項目ですでにほぼ網羅されていますが。

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ホメオパシーのコミュニティは狂信や盲信や迷信を排除できない

 今回の事件(ビタミンK2とホメオパシーの問題)に関連して、ホメオパスのかたがお書きになっているエントリを拝見しました。

ホメオパシーとプラニックヒーリングのHopな話さま、「あってはならないこと

 ホメオパシーを全否定するのは私の本意ではないのですが、今回はちょっと書きます。

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ビタミンK2とホメオパシーの問題

 あちらこちらで紹介されているので、まとめておきます。

<おおもと?の記事>

YOMIURI ONLINE 「「ビタミンK与えず乳児死亡」母親が助産師提訴

<この事件について取り上げているブログ>

kikulogさま、「ビタミンK問題: 助産院とホメオパシー

Archivesさま、「疑似医療で被害発生の例

Chromeplated Ratさま、「責任の所在

とらねこ日誌さま、「なぜ助産師がビタミンK投与を怠ったのか

Skepticism is beautifulさま、「ビタミンK欠乏症問題

ublftboの日記さま、「メモ:ホメオパシーとK2シロップ

<過去にこの問題を取り上げたブログ>

助産院は安全?さま、「ホメオパシー、レメディの問題>K2シロップの件

百丁森の一軒家(本館)さま、「驚愕!「K2シロップ代わりのレメディ」


 もっともっと、もっともっと、話題(問題)になっていいニュースだと思います。本人の意思と無関係に、親の意思とすら無関係に、子供の命がリスクにさらされるだなんて。
 ・・・いや、親の意思だったらいいってもんじゃないけど。

<7/11追加>
幻影随想さま、「ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった

助産師は安全?さま、「「ビタミンK与えず乳児死亡」母親が助産師提訴

Skepticism is beautifulさま、「ビタミンK欠乏症問題

Skeptic's Wikiさま、「ホメオパシー」の項目

火薬と鋼さま、「助産師と代替医療

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犠牲になるのは子供

見た順番にリンク。

Archivesさま
手かざしの被害者

NATROMの日記さま
体験談は証拠にならない〜浄霊による体験〜

Chromeplated Ratさま
死体が積み上がる

助産院は安全?さま
何故か、無事に済んだ話ばかりが「体験談」となる

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他人は自己満足を満たす為の道具じゃない

 kikulog様のコメント欄経由で知りました。

 琴子の母さまのブログ,助産院は安全?のエントリ,ホメオパシー、レメディの問題>K2シロップの件

 今ナニを書いても感情的な言葉にしかならなさそうなので,簡単にひとつだけ。

 ホメオパシーを肯定なさっているかた達の,この「事件」に対する反応に注目しています。無反応も含めて(※1)。

 私はこの「事件」は,ホメオパシーを社会的に,積極的に否定する十分な理由になり得ると考えています。
 社会的に否定するというのは,自分が使用しない,身近な人に使用させないだけでなく,第三者に対して使用しない事を広く訴えかけていく,という事です。
 積極的に否定するというのは,効果が証明されていない事を踏まえての利用や,それによって得られるプラセボ効果や精神的な安定を考慮してなお,ホメオパシーを決して使わないよう訴えかけていく,という事です。

 そしてそれは,この破廉恥な行為を行った個人(※2)ではなく,「事件」に対するホメオパシー関係者の反応によって判断する事だと思っています。

 無辜の他人を死に追いやる善意を,私は許容しません。
 益体もないクズの様な価値観を他人の命よりも尊重する社会を,私は許容しません。
 もしホメオパシーがそういう存在なら,あるいはそういう行為に対して自浄作用すらろくに発揮できない存在なら,私はホメオパシーを許容しません。

<注釈>
※1
 無視するのは論外ですが,気付きもしないアンテナの低さも論外です。

※2
 これはもちろん,ステークホルダーに対して最低限の情報すら伝達しないままにレメディを処方した助産師の事です。

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