血液型くん! 雑感

 せっかく見られる地域に住んでいるので、初回を見てみました。

 個人的な感想を先に書いておくと、んー、なんかよくわかりませんでした(爆) 正直、血液型うんうんを抜きにして、何が面白いのか分かんない。
 たぶん「知っているひと」向けのアニメなんだろうと思います。各血液型のステレオタイプがかなり誇張・デフォルメされて描写されていて、「知っているひと」にとっては「ああっ、あるある!」的なヨロコビを感じられるんじゃないかな。
 いわゆる「楽屋オチ」的な。
 
 逆に言うと、こういう(お約束を前提にした)コミックやアニメがふつうに成り立つ程度には、血液型に関する迷信が浸透しているということを如実に表していますね。飲み会では、たいてい話題で出てくるもんなあ・・・
 
<ABO FANさんの反応は?>
 このアニメ(コミック)は血液型の、いわゆるステレオタイプを誇張することで笑い・共感を得ようとしているもので、「血液型占いと血液型性格判断は違う!」という信念をお持ちのABO FANさんは、さぞ苦々しい思いで受け止めていらっしゃるんだろうなあ、と思って(いや、思わずに)ブログを拝見したら、こんな感じ。
 
4月7日にスタートしました。
TOKYO MX 毎週日曜 22:27-22:29です。
残念ながら関東ローカルですが…。
アドレスは次の通りです。
http://ketsuekigatakun.com/
 
 シンプルに、肯定も否定も無く、淡々と情報提供。
 情報提供する、という行為そのものが持つ意味合いや、(他の発言と照らし合わせた場合に)周りにどんな印象を与えるか、についてはあまり気になさっておられないご様子。まあ、いつも通りか。
 
<無邪気な善意の人にどう対処するべきか>
 原作のコミックを読んだことはありませんが、アニメから伝わってきたのは無邪気さでした。
 血液型と性格の関係は既に疑うべくもない前提としてあって、それを面白おかしいネタとしてどう料理するかだけに専念している印象。
 こういった無邪気なコミックやアニメから、さらにそういう人が拡大再生産される訳で、それにどう対処していくのかを考えていかなければならない、血液型性格判断はもう、そういうフェーズに入っているんでしょうね。・・って、いまさらすぎな感想ですけど、こうやって折にふれて思い知らされる訳です(^-^;

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おおむね一致。

 ん? 過去のエントリにトラックバックが・・・と思ったら、ABO FANさんでした。

血液型と性格 - ABO FAN Blogのエントリ「私の主張とは?」

 どうやら大きな意見の相違はなさそうで、まあ「科学的議論」や「統計」のハナシを離れれば、そんなモノかな。

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血液型性格判断の総括

<11/29 表現を一部修正しました(赤字部分)。コメント欄でご指摘もいただいていますので,併せてご覧下さい>

 kikulogのコメント欄にABOFANさんが現れて,血液型と性格の関係に関するやり取りがされていたんですが,もう終息していたみたいですね。もっと続くかと思っていたんですけど。ってか、間欠泉みたいなものだから、またいつか噴き出すんでしょうけど。

 各所で計5000コメント以上が費やされてやり取りが続けられてきました。
 経緯をまとめると,こんな感じ。

「血液型と性格が関連するって言う証拠はないよね。もしかしたら弱い相関は今後見つかるかもしれないけど」
「だいぶ誤解されているようです」
「誤解って言うけど,じゃあアンタの主張ってなんなのよ」
「・・・・・」

 という事で,「血液型と性格の強い関連を示す証拠はない」という一般的な見解に対する対立仮説(それとは異なるはずの)ABOFANさんの主張を明らかにしよう(させよう)という試みが延々と続いています。
 構図としては対立する主張のぶつかり合いなのに,いつまでたっても主張の内容が明確にならない不思議。

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読書感想_「ブラッドタイプ」

 久しぶりに町をぶらっとして,久しぶりに本屋をぶらっとしていたら,目に留まったので買いました。
 松岡圭祐著 クラシックシリーズ11 千里眼 ブラッドタイプ 完全版 (角川文庫) (文庫)

 小説としての感想はひとまず措いて(^-^; (※1)、ニセ科学の観点から興味深かった点を書いてみます。
 以下ネタバレです。

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血液型性格判断と差別について

 前回のエントリ「『正しい』という言葉の意味が錯綜している」の追記のようなものです。未読の方はそちらをお読みいただいてからの方がいいかも。

<「正しさ」の意味について>
 前回のエントリの内容,もろに周回遅れでしたorz 2007年07月31日にPSJ渋谷研究所X様にて以下のエントリがアップされています。
2つの「正しさ」とニセ科学

 はてなブックマークのコメントでご紹介頂いていました。kamezoさんありがとうございます。

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ニセ科学ツアー_血液型性格判断

 私の実感で言うと,世の中にある情報にどの順番で触れて行くかは,その人の考えを左右する重要なファクターだと思います。
 内容を完全に理解し,判断できる人は,新しい情報に触れる度に現在の考え方を柔軟に変更するので,どんな順番で学ぼうが,最終的には同じ結論にたどり着く事が出来るでしょう。
 でも,普通の人は,一つの情報を仕入れ,考え方を持った時点で,次の情報に触れる際に,それをフィルターとして使用してしまいます。「先入観」と言うヤツですね。私も,もし最初にニセ科学に接触していたらと思うと,ちょっと怖いです。
 ニセ科学の情報に触れる際には,まず最初に,科学の基本知識に則った考え方のツールを手に入れた上で,それをアンカーにして眺めて行くのが良いと思います。

 と言う事で,「ニセ科学ツアー」として,こういう順番で見ていくと理解しやすい,と言うのを挙げていってみようと思います。
 今回は「血液型性格判断」について。

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