シャープの掃除機に、景表法第6条に基づく措置命令

NHK NEWS WEBより
 
 
大手電機メーカーの「シャープ」が製造、販売した、イオンを発生させる装置を組み込んだ掃除機について、消費者庁は、カタログなどにアレルギーの原因となる物質を分解、除去するなどと表示していたにもかかわらず、実際に室内で使用した場合、その性能はなかったとして、「シャープ」に景品表示法に基づいて再発防止を命じました。
命令を受けたのは、大阪市に本社がある大手電機メーカー、「シャープ」です。
消費者庁によりますと、「シャープ」は、おととし10月ごろからことし4月ごろにかけて、「プラズマクラスター」というイオンを発生させ、空気を浄化するという装置を組み込んだ掃除機について、カタログやホームページで「ダニのふん・死がいの浮遊アレル物質のタンパク質を分解・除去」、「掃除機の中も、お部屋の中も、清潔・快適」などと表示していました。
こうした表示について、消費者庁は、室内全体で、アレルギーの原因となる物質を分解・除去する性能があるかのような印象を受けるとして、研究機関に実際にこの掃除機を室内で使用した場合の実験を依頼したところ、表示のような性能はなかったということです。カタログなどでは、「1立方メートルのボックス内での実験結果」などと注釈がつけられていましたが、消費者庁は、消費者に誤解を与える表示だとして、「シャープ」に対し、景品表示法に基づき再発防止を命じました。
「シャープ」は指摘を受けた表示について、先月までに修正したということで、「今回の命令を真摯(しんし)に受け止め、すべての広告表示について法令等の指針を順守するよう再徹底するとともに、社内のチェック体制を強化し、再発防止に努めます」とコメントしています。

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法から逸脱さえしてなければ何でもやっていい訳ではない(と、彼ら自身がゆってます)

 いちおー復帰。まあぼちぼち、ゆるゆるやっていきます。
 んで、ちょっと前のニュースですが。

<イオンドライヤー>家電大手4社、不十分な実験で効果宣伝
毎日新聞 8月23日(木)19時14分配信

 「イオン発生機能付き」をうたう高性能ドライヤーについて、家電大手4社が十分な実験をせずに髪の潤いや保湿の効果があると宣伝していたことが、東京都の調査で分かった。都は景品表示法の不当表示に当たる可能性があるとして、適正な実験をするよう業界団体に要請。4社はカタログや広告の内容などを改める方針だ。

 各社のイオンドライヤーは、電気を帯びた粒子を風と一緒に放出し、水分を髪に吸着しやすくする機能などをうたっている。価格は数千~2万円程度。製造大手のパナソニックによると「乾かすだけでなく、毛髪のケアも一緒にしたい」という消費者のニーズに応えて需要が伸び、11年度に国内で出荷されたドライヤー約580万台のうち約7割を占めるという。

 都生活文化局は1月、国内メーカー4社(パナソニック、シャープ、日立リビングサプライ、東芝ホームアプライアンス)の商品の広告表示を調査。その結果、全社の商品で効果を示す根拠となった実証実験の問題点が見付かった。

 ある商品は、冷風モードで20~30分かけ続けた時のデータを表示。1回5~7分、冬は温風モードを使うのが一般的な使い方とされており、実態に即していなかった。また、3社の商品は被験者が1人だけで、個人差の検証をしていなかった。イオン発生機能がない商品との比較をしていないケースも2社であり、ドライヤーの使用前後のデータだけで頭皮の脂の低減効果を強調するなどしていた。

 都は7月、メーカーや小売店でつくる「全国家庭電気製品公正取引協議会」に、十分な実験結果を得たうえで効果を表示するか、表示を変えるかするよう要請。4社はいずれも取材に対し、要請に従う姿勢を示した。パナソニックは「指摘を真摯(しんし)に受け止め、消費者に誤解がないように改善したい」、シャープは「次の機種から改善する」とコメントしている。

 都取引指導課の松下裕子課長は「メーカーの説明が足りない。誇大表示になっていないか今後も調べる」と話している。【柳澤一男】

 うーん、マイナスイオン、あるいはその後継の○○イオンに関して、その効果がきちんと確認されているのかどうかについてはだーいぶ前から議論されていたんですが、その後も結局、きちんとした効果の検証ができないまま今日に至っている、ってコトでしょうか。
 まあ、髪のツヤだとか、しっとり感だとか、確かに客観的な評価をまとめにくい指標だろうとは思います。でも、消費者の「コレいいっ!」っていう評判をよく聞きますが、その実感がホンモノだったら、確かめられないことはないと思うんですよね(本人に対するアンケートっていう形でも、きちんとブラインドテストの体裁を整えたら、差の有無の確認はできるんじゃないかな)。

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ナノの次はピコ

 TVCMを見ていたら、今度は「ピコイオン」なるものが出てきましたね。際限ないなあ。
 ナノは10のマイナス9乗(10億分の1)。ピコはその1000分の1、10のマイナス12乗(1兆分の1)になります。

 ナノを超え、とうとう時代はピコに突入!・・・でも突入する意味はビタイチ分かりません(^-^;
 なのでちょっと調べてみました。もしかしたらすごいモノかも知れないしね(棒読み)

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選べないし,拒否も出来ないのです

 私,前々からずーっと不満に思っている事がありました。今まで抑えてきたけれど,もうガマンできません。

 Sponsored Linkはもうちょっと空気よめ

 エントリの中にキーワードが含まれていたら自動で選択されるんだろうけれど,それにしてもヒドすぎる。

 と,言うわけで,せっかくリンクしていただいているからには,いくつか挙げつらってくれよう拝見した感想など。

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コメント欄までご覧いただいているみなさまへ

 当ブログも立ち上げてはや3ヶ月あまり。って、もうそんなに経ったのか(^-^; (※1)
 いろいろな方からコメントをいただいております(ありがとうございます)。

 中でも積極的にコメントくださっているのがSSFSさん。

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ニセ科学ツアー_マイナスイオン

 昔々、私がまだ高校生だったころ、みんなでカラオケに行ったとき、友人Aが歌っていたのですが。

「雨上がりのぉ~木立の中ぁ~キラキラァイオンがぁ~あふれてぇ~」(歌詞うろ覚えですスミマセン。「キラキライオン」は確かだと思います)

 聞いていた友人Bと二人で大笑い(友人Aはキョトンとしていましたが)。

二人「ギャヒハハ(←笑い声)イオン?、イオンて!なんやそれ!(←エセ関西弁)」
私 「ああー、きっとあれだよ、カミナリが落ちるとオゾンが発生するじゃん。きっとオゾンとイオン、間違えたんじゃね?」
友人B「森でカミナリって、それ山火事じゃん!つーか、歌の歌詞でオゾンって、ありえねー」
私 「んー、じゃあ酸性雨とか?」
友人B「酸性雨がキラキラ!!」
二人「ギャヒハハ(←笑い声ですよ)」

 ・・・今書いていても赤面ものですが(^-^; まあ未成年(当時)の会話なので大目に見てください。
 当時の私達は負の大気イオンとか、レナード効果とか聞いたこともなかった(結局学校では習いませんでした)ので、水溶液中の陽イオン、陰イオンだけが念頭にありました。結果的に私達の会話は的外れだったのですが、自分達の知識の中で妥当な解釈を試みたところは、ほんのちびっとだけエラいぞ、自分。でもオゾンはないっしょ。

 今にして思うと、あの歌の「イオン」は、マイナスイオンのことだったんでしょうねえ。歌になるくらいだから、ある程度広まっていた頃なんでしょうけれど、私達は知りませんでした。

 閑話休題。

 ニセ科学ツアー第四弾。本日のお題は「マイナスイオン」です。

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