前回の続きです。今日のエントリはただのオモイ、ヒトリゴトです。
<過去のエントリ>
読書感想_毒と私
読書感想_毒と私(2)
<赤ちゃんを亡くしたお母さんに、著者がとった行動>
(p.4より引用)
私は、もし、原告の母親がホメオパシーに抱いている本当のお気持ちを語っていただけるなら、ホメオパシーの名誉を回復することができるのではないかと考えていました。というのは、彼女は3年間ホメオパシーを使っていらっしゃったと聞いており、ホメオパシーの良さを知っているはずだと信じるからです。
(中略)
もし「ホメオパシーで長女死亡」という『朝日新聞』の見出しに対して、「ホメオパシーで死んだのではない」と彼女が真実を述べてくれるのであれば、ホメオパシーが救われるのではないか、そして、日本でホメオパシーを行うホメオパスたちにも、大きな希望が湧いてくるのではないかと考えました。
(中略)
私は母親宛に手紙を出しました。残念なことに、いまだお返事はいただけていません。
(中略)
現在のところ、残されたのは、ホメオパシーに対するバッシングと偏見の目だけです。自己治癒力を使って病める人が良くなっていくことを願う私たちの活動に、この事件は大きな障害をもたらしました。
手紙を受け取った時に、お母さんがどんな思いを抱くのかを、もうちょっと考えて欲しかったな、と思います。
子供を亡くされたお母さんに「子供はホメオパシーで死んだのではないと言ってくれ」とお願いする手紙とはいかなる文面のものなのか、想像すらできません。顔を付き合わせての説得ならともかく(それでも元々よほどの信頼関係がなければ難しいと思いますが)、手紙で要求して、ホントに通じると思ったのでしょうか。
立場を逆にして考えてみると、分かりやすいと思います。
ホメオパシーを信頼なさっているかたのなかには「現代医療」でお子さんをを亡くされたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
そのかたが「『現代医療』のせいだ」と思っているか否かにかかわらず、「子供を死なせた」病院の院長から「『現代医療』で死んだのではないと言ってくれ」という手紙を受け取ったら、どんなお気持ちになるでしょう。
正直なトコロ「お返事はいただけ」ないどころか、読まずに捨てられてしまっていてもおかしくないと思います。
もっと相手のココロを尊重してほしいな。ホメオパシーの一大事の前では些細なコトなのかも知んないけど。
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